オバマ大統領のカリスマ性

 22日に日本に帰国し、ようやく落ちついてブログを書く体制に戻りました。
皆さん、再びよろしくお願いします!

 オバマ大統領の就任式の翌朝(21日)、サンフランシスコ空港を出発。離陸前に空港で朝刊を幾つか買い込み、機内で彼の演説をゆっくり読みました。アメリカ人をあれ程までに熱狂させ、魅了させた彼のカリスマ性を自分なりに、分析を試みました。

 ちなみに、この日の新聞はあっという間に売り切れたそうです。なんとプレミアムまでついて、一部、14ドルまで跳ね上がったとか。通常、新聞は1ドル50セント

<オバマ大統領のカリスマ性に迫る>
1) 言葉の達人。希望、勇気、責任感、不屈の精神、思いやり、奉仕の精神、など、言葉の持つ力、それによるアピールが抜群にうまい。聞き手に精神の高揚を感じさせる
 危機に直面したアメリカ国民を鼓舞し、勇気づける前向きなトーンが全体に溢れる

2) 精神性に訴える一方で、単なる理想主義ではなく、良い意味での合理主義、プラグマティズム、地に足のついた行動派、実践派、努力家であることを感じさせる。
 「数々の改革プランを国民と一緒に推進して行きたい。あまり多くのプランを掲げ過ぎ、パンクするのではと懐疑的に言う人たちもいるが、彼等は、アメリカの実力、過去の実績を忘れているのだろう。アメリカなら出来る!」

3) 初の黒人大統領誕生:この感動については、冷静に控えめに一回だけ表現した。当然かも。もはや、彼は黒人だけのリーダーでも、かつての公民権運動の旗頭でもない。立場をわきまえたセンスの良さを感じる。

「僅か60年前、自分の父は町のレストランへ入ることすら出来なかったが、今、私はこうして大統領として宣誓をした」言葉にはないが、「努力すれば、こんな大きなチェンジが可能」アメリカの偉大さを強調した。

4) 過去、現在、未来に触れ、歴史的視点を常に意識した高い精神性。困難と立ち向かって来たアメリカの歴史に度々言及。
 過去の開拓者精神を思い起こさせ、「再び、あの精神でやればやれるはず」また、「未来の世代に誇れるように、良い伝統を受け継いで、立ち向かおう」とアピール。

5) 世界のリーダーとしてのアメリカを意識。イスラム世界にも呼びかけ、世界のいかなる国家であれ、協調性と協力関係を希望とする国なら、アメリカは、どの国とも尊敬の念を持って関係し。友好的に共存、共栄を追求することを表明。
 また、武力では何も解決できない事を断定(暗に、ブッシュ政権の間違えを批判)

6)最後に、「私は〜を約束する」ではなく、「貴方たちに〜の義務を果たして欲しい」と国民一人一人への期待を前面に出した点、うまい!「偉業は、誰かに与えてもらうのではなく、自分たちで勝ち取るもの」国民の積極性と自主性にアピール。
 
 まだまだ、オバマ大統領の魅力は言い尽くせないのだろうけれど、就任演説から、また、オバマ政権を支えるチームの顔ぶれからも、彼の思考の包括性、多面性、バランス懐の深さを痛感したのでした。
 (サンフランシスコの書店、バーンズ&ノーブルズ、オバマ大統領のコーナー)
 
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by Yoshikos11 | 2009-01-26 18:12 | Comments(0)
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