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グリーフ&キャリア二つのカウンセリング:コラボ

 今月27日(土曜日)には、金城学院大学教授、宗方比佐子さんをGCCにお招きして、勉強会を開きます。宗方さんは臨床心理士、キャリア・カウンセリングの専門家ですが、ご自身が若くしてご主人を亡くされたご経験から、グリーフ・カウンセリングにも興味を持たれ、GCCで講座も取られました。

 講座取得中は、毎週、名古屋から通って来られたことに、主催者である私は敬服しました。そのようにご本人に伝えると「でも、鈴木先生がご主人を亡くされてカナダに留学されたことを思えば、たいしたことありません」と、いとも簡単に言われました。

 さて、宗方さんは今回の勉強会で、ご専門であるキャリア・カウンセリングの探求することと、グリーフ・カウンセリングのそれが実に一致するところが多いことから、二つの領域をコラボさせる新たな試みを発表して下さる予定です。

 コラボと言っても、グリーフをどうとらえるかにもよるのですが、宗方さんはGCCが標榜しているロバート・ニーメヤー先生の主旨に多いに賛同してくださった一人です。
 ニーメヤー先生は「喪失体験後の人生をどう生きるのか、変化した自分の世界にどう適応していくのか、それがグリーフの最大の課題」と言っています。

 グリーフとは人生のギアチェンジがテーマだとするなら、キャリアも常に変遷し決して平坦ではないロードマップ上、どうドライブしていくのかという課題があるはずなので、何となく宗方さんが言われることが想像できます。詳しいことは勉強会に期待、今から楽しみです。

 先日、勉強会の準備のために、宗方さんと電話で夜中の1時過ぎまで長々話し込んでしまいました。私も、死別体験がきっかけで、キャリアを180度転換させた一人なので一「事例」として自分のストーリーをお話したのでした。勉強会では「事例S」の場合で引用されるかもしれません。

 愛する人の死をただの喪失に終わらせたくない、その後の人生を意義あるものとするための「シード」(種)にしていきたい、そのことで喪失にも「意味」を付加したい(ニーメヤーは「意味の再構成」と言う)〜そう思っている「同士」の方たち、宗方さんのお話、聞き逃せませんよ!

 このテーマ、身近でありながら、なお且つ学問的にハイレベルでイノベーティブなアプローチ、外ではめったに聞けないでしょう。(他では恐らくないのでは?)

 最近、この意味で「同士」の方々が遠路遥々(遠くは広島や福岡からも)GCCへ訪ねて来られるようになりました。「人生が掛かっているのだから、距離や費用をいとわなくて当然」と言われます。敬服しきりの私です!

詳しくは:GCCのサイトをご覧下さい:http://www.gcctokyo.com
by yoshikos11 | 2009-06-06 12:18
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