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トーマス先生を迎えて〜Beautiful !!

トーマス先生を迎えて〜Beautiful !!_f0101220_1113680.jpg この日のために,ここ1~2週間は準備で、休日返上,睡眠時間カット?で頑張りました! 先週の金曜日、待望のトーマス・アティッグ先生がGCCに来て下さいました。(準備のため、ブログもご無沙汰になりました)
 トーマス先生は、グリーフケアの分野では世界的に著名な、ベテラン中のベテランです。ワークショップには、カウンセラー(とその志望者)、研究者、医療者など熱心な参加者、30数名をお迎えしました。それにふさわしく、前日の大雨もカラリと晴れて主催者としては一安心でした。

 ワークショップのテーマ、「グリーフに、命の息吹を」というもの。愛する人を亡くして、息も絶え絶えの状態にあって、もう、生きて行けないのではないかと、落ち込みます。それでも、私たちは、何とか「生きたい」「生きて行きたい」と心のどこかで希求し、息を吹き返す。人にはそうした不思議な秘めたる力があるのですね。そして、そんな私たちを助けてくれる「悲しみにフレンドリーな演習」という、有り難い方法をトーマス先生はひも解いて下さいました。

 トーマス先生は哲学者、本分野はどちらかと言うと臨床心理学者、精神家など実践家が大勢を占めている中で、珍しい存在です。哲学者は、私たちの経験を大所高所から語ってくれて、苦境にあって「いかに生きるか」をずばり示してくれる、貴重な存在でもあります。

 また、哲学者はこよなく「美」を追求をするのですね。トーマス先生は、言葉、フレーズが殊の外美しく、心にしみいる感じでした。また、映像で次々と美しい写真を披露され、私たちは、ビジュアルによって自然の神秘に魂が呼応する経験もしました。まさに、生きるとはそういうことなのでしょうか?

 参加した皆さんが、グリーフとは実に意味が深く、人生のあらゆる側面と関係があることを実感してくださったらと、期待します。そして、グリーフするとは、実は自分の魂と改めて出会い、問いかけ、大切にして、これまでよりも「イキイキと」生きて行くこと、そんな風にも思えます。
 或いは、トーマス先生の限りなく深い、示唆に富んだ話から、それぞれが、それぞれの思いで、何か心に響くもの、人生の知恵を見つけて下さったらと願ってやみません。

 この一大イベント、支えて下さったスタッフ、通訳者たち、全員の努力によって実現したのでした。また、参加してくださったお客様(生徒さん)あってのこと、皆さんに感謝です。まさに、トーマス先生の言われたウェブ・オブ・ライフ(人は皆、クモの巣のように繋がっていることで生きていられる)を見る思いでした。

 私のサイトもよろしく:http://www.gcctokyo.com



 

 
 

 
 
by yoshikos11 | 2009-12-10 02:43
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