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醜悪な話し方(日経 あすへの話題から)

 脚本家の内館牧子さんが、日本人,特に女性の話し方が不気味なまでに醜悪になっていると批判していました。天皇陛下が喜寿を迎えられ、記者会見で「テレビの人の会話(アナウンサーを除く)については字幕に頼る」要するに聞き取りにくいと言われたそうです。お年のせいで難聴になったということを暗にお話しになり、それにしてもアナウンサーはいかに分りやすく話してくれるかが今頃になってよく分かったとおっしゃった。
 これに対して内館さんは、聞き取れないのは耳が不調なのではなく、話し手のせい、あまりにも話し方がひどい人が多いからと指摘。まず声のトーンが異常なまでに高い、自然ではなく明らかに演出が感じられる(ワザトラシイの意味?)と彼女は言っています。
 内館さんの記事を読んで「ああ、そう感じていたのは私だけではないのか」と思って安心しました。テレビで「ヒュアー」「キャー」「ワー」と甲高い奇声を連発する人(特に若い女性が目立つ)が登場すると、私の耳も拒絶反応を起し、チャンネルを変えます。女性だけでなく男性でも、やたらカシマシイばかりの芸人さんは苦手です。ただただ騒音としか思えない。
 さて内館さん指摘の「醜悪な」話し方の一例、美容院でシャンプーをしてもらっているシーンだそうですが、皆さん意味が分りますか?「オタユイトココタイマツカ、ティカラカケンハタイジョブデトウカ」(お痒いところございますか?力加減は大丈夫ですかーーという意味だそうです!)
 もちろん、GCCの講座ではこのような問題はありません。ただ、前学期のクラスに88歳の受講生がいらっしゃり、補聴器を着けて聴講していらっしゃいました。その方のために全員が、務めて分りやすく、はっきりした言葉で、少し大きめの声で話すように心がけました。それでおお助かりしたのは他ならぬ講師の私でした。聞き取りやすい話し方、本当に有り難いです。
 
by yoshikos11 | 2011-01-19 02:16
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