GCC一日ワークショップ『若年で人生のパートナーを亡くす』

f0101220_181421.jpg11月15日(日)、表題のタイトルで一日ワークショップを実施しました。今回私(鈴木剛子)が講師を務め、50代で夫と死別した自身の体験談も交え、早過ぎる死(アンタイムリーな死)と遺された配偶者・パートナーの経験するグリーフについて話しました。
 共に生活を担っていた相手を、しかも人生半場にして失うことは、想定外であり、心の準備などありえず、その後の人生の再構築がいかに厳しいか、長い道のりであるか、ということについて学術的にひも解きました。若年での死別はほぼトラウマを伴い、様々な心的身体的症状を来たし、その打撃と闘いつつ、次々と生活上の変化へ対応を迫られ、対処には多大なエネルギーと時間を必要とするのです。(心身ともに弱っている上に、やるべきことが満載なのです)
 しかし世間一般は、統計的に少数派であるアンタイムリーな死別体験者に対して、ほとんど理解がありません。今回の参加者の中には同様の喪失体験をした方も数名おられましたが、参加者の全員が、この特殊なグリーフについて周囲に訴え続けて下さることを願います。
 
f0101220_1824677.jpg本ワークショップでは、ゲストスピーカー(20代でパートナーを亡くした男性)をお招きし、実体験を語っていただきました。聴衆はゲストの話に聞き入り、涙し、分かち合って下さった勇気に感銘を受けました。
 折しも去る11月8日は夫の21年目の命日にあたり、僭越ではありましたが、その日を記念する「講義」とさせていただきました。皆さんが特別な命日として下さり、また私にとって大いなる癒しと慰めを与えて下さったことに、深く感謝します。

グリーフ・カウンセリング・センターのサイトもよろしく:http://www.gcctokyo.com
by yoshikos11 | 2015-11-18 18:04 | Comments(4)
Commented by 水たまり at 2015-11-19 12:16 x
ワークショップの無事終了をお慶びします。先生にとって御主人がとてもととても大切な人だったし、いまここでも、これからもそうでありつづけることが、会場の隅々まで伝わってきました。
「夫婦とは互いに思いやることで、安心感のある関係」という講義の中の言葉を、これから大切にして行こうと思いました。
先生が力説された若年のパートナーで不測のグリーフに投げ出されているとき、異常な行動に惑わされないで「あなたがおかしいのではない」「起こったことが大変なんだ」とクールに見抜き、伝えて行くことの大切さ理解できました。
こうしたケースでは残った当人の大変なグリーフの一方で、子どもを亡くした親のグリーフがあるのではないでしょうか。本人のグリーフの苦しさの前にあまり表面化しないのかもしれません。
Commented by yoshikos11 at 2015-11-21 09:27
ワークショップ演目が盛りたくさんだったので、自身のストーリーはほんの15分紹介。エピソードの数々は割愛。一つだけ、夫亡き後、大好きな車の運転を断念しました。運転すれば自己責任でない事故も避けられない〜そんな時彼がいてくれたら厄介な事後処理を助けてくれた〜もはやそれが当てに出来ないと思ったら自信が持てず,以外とあっさり車と決別しました!
Commented by コアラノ赤ちゃん at 2015-11-24 21:52 x
11.15ワークショップに参加させて頂きました。鈴木先生そしてゲストスピーカーの方の貴重なお話しを伺えたことに感謝しております。
私は家にいるときは心に蓋をしてしまってほとんど泣くことがありません。  でもワークショップでお話しを聴く度に また自分も話す度に涙がでて止まらなくなりました。不思議だなと思います。安心して涙が流せる場所なのだと私の心が感じたのだと思います。 初めから最後まで 鈴木先生やメンバーの方に励まして頂き安心感を頂いて最後まで参加することができました。ありがとうございました。
*鈴木先生のコメントにありましたが→〝夫亡き後、大好きな車の運転を断念。運転すれば・・” そういう事があったのですね。また機会がありましたらエピソードを伺えたら幸いです!

Commented by 鈴木剛子 at 2015-11-29 06:09 x
コアラの赤ちゃんさん、GCCのワークショップや講座では涙することがごく普通の光景です。誰にはばかることなく。泣きたいのに泣けない、そんな時私は良くDVDでグリーフ・ストーリー系の映画を見ていました。主人公と自分の気持をダブらせて泣いていたのを思い出します。お気に入りは『永遠の愛』とか『普通の人々』、何度見ても同じシーンで自然と涙が込上げるのですね。
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