英国・マンチェスター・アリーナ爆発事件


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5月22日夜10時半(現地時間)、英国マンチェスターの中心街にあるコンサート・ホール(マンチェスター・アリーナ)で爆発テロ事件が発生しました。
 子どもやティーンエイジャーに絶大な人気のある米国歌手、アリアナ・グランデのコンサートでした。会場は満席、2万人が集まっていました。
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コンサート終了直後、出口の一箇所で猛烈な爆発があり、死者23名、負傷者60名の犠牲が出ました。

(写真上・マンチェスターはサッカー・ファンのメッカ/写真下・マンチェスタ―・グラマー・スクールは有名な受験校)

 このニュースを23日の朝8時のテレビ報道で知った私は、マンチェスターと聞いて心穏やかではいられませんでした。娘一家が住んでいるのです。昨年11月にもこの地を訪れています。夕方になってようやく彼らはコンサートに行っていなかったと知り安堵しました。
 しかし悲劇的な事件の犠牲になり命を落とした子ども達や若者、そしてその家族のことに思いを馳せると、胸が塞がりいたたまれない気持になりました。娘が送って来たYUTUBEを見て、恐怖におののく若い聴衆が悲鳴を上げ、パニックし、逃げ惑うシーンに衝撃を禁じえませんでした。
 
 また命こそ助かった子どもや若者も、生涯の良い思い出になるはずのコンサートが、一瞬にしてホラー体験となってしまい、心に大きな傷を負っただろうと、その後が心配でなりません。

一夜明けて、メイ首相は「なんの罪もない子どもを標的にしたテロリストの行為は卑劣極まりない、決して許すことはできない。我々政治家は何回テロの攻撃を受けても、決してテロと闘う意欲を損なわれることはない。」と断固とした態度を表明しています。

 そしてさすがグリーフ・ケアの発祥の地英国です。いち早く、愛するものを奪われたテロ・サバイバーとトラウマ体験をした人たちの為に、ビリーブメント(死別喪失)ケアを複数の団体がサイトで手を差し伸べています。
ちなみに、その一つ:Once upon a smile という団体:http://www.onceuponasmile.org.uk/manchester-stand-together/


by yoshikos11 | 2017-05-25 02:43 | Comments(9)
Commented by 招きネコ at 2017-05-26 00:04 x
鈴木先生のブログを拝見して、どれだけご家族のことをご心配されただろうかと。かつて私の父が「交通事故で病院へ運ばれたが、容態は不明」との電話を職場で受けたときの衝撃は何十年経っても忘れられません。遠方の病院へ向かう電車の中で、車窓から見える景色に「命だけは助かって欲しい、どんな体になろうとも」と必死に祈っていたことが思い出されました。重傷でしたが「命に別状はない」とわかったときには床にへたりこみそうでした。ケータイもメールもない時代でしたから、空白の時間がとても長く感じられたのでしょう。テロに巻き込まれた被害者のご家族の方々へのケアが行き届くことを祈るばかりです。
Commented by ロールケーキ at 2017-05-26 02:42 x
マンチェスターでのテロのニュースを見た時に、鈴木先生のブログを思い出し「確か鈴木先生のご家族が住んでいるはず・・・」と思いを巡らせていました。
鈴木先生、ご家族の安否が確認できるまではさぞ心配だったこと思います。
ここ数年テロのニュースを頻繁に見るようになりましたが、本当に怖いです。人が亡くなったり負傷したりすることを想像するだけで苦しくなります。私は大切な人を亡くしてから特に「死」ということにとても敏感になりました。テロや戦争で被害にあわれた方、そのご家族、友人の方々がどんな気持ちでいるのかと想像してしまいます。
鈴木先生のブログに記載がありましたが、グリーフ・ケアの発祥の地英国だけあり複数の団体がサイトで手を差し伸べているとのことですが(私にとって驚きでした)、今回のテロで被害にあわれた方々が一日も早く心の平穏を取り戻せますように。そして人の命を奪う戦争やテロが今後起きないことを願うばかりです。

Commented by 鈴木剛子 at 2017-05-26 03:05 x
招きネコさんおひさし振りです。マンチェスターの爆破事件、犠牲者が「子どもとティーン」だったというのが本当にヤリキレナイですね。親の気持になったらと、、娘たち一家のことは婿が音楽好きなので「もしや?」と心配しました。(当初、若者向けのコンサートとは知らず)お父様が交通事故に合われて、しばらく「安否」が不明だったとのこと、「どんな身体になろうとも、、」と祈ったお気持ちお察しします。
英国のトラウマ・グリーフケアは、日本より50年は先へ進んでいますので、手厚いケアがあります!治療費は国家負担ですし福祉が行き届いています。不幸中の幸いですね。
Commented by 鈴木剛子 at 2017-05-26 09:57 x
ロールケーキさん「大切な人を亡くしてから〜」事故や事件で愛する人を失くした人たちに深い思いを寄せているとのこと。自身が悼みを経験すると他者の悼みに対して以前よりもセンシティブになる〜これこそグリーフ・ケアの真髄ですね。
今回の爆破事件のあと、混乱の最中に、ショックで動揺する若者たちを無料で家まで送り届けたタクシー運転手がいたとか、それはほんの一例で、「困ったときにはお互い様」と手を差し伸べた地元の人たちがたくさんいたそうです。
翌朝には大勢の人々が集まって「追悼会」が街頭で開かれた〜現場付近には哀悼をこめた花束の山が。
こんなとき「公共の支援」が徹底していることも英国に学ぶべきかと思います。皆つながっている、だから貴方の痛みは私の痛みであると。
Commented by 水たまり at 2017-05-26 15:22 x
娘さんそしてご家族のご無事何よりでした。
マンチェスターの事件の3日後の新聞に、43年前の三菱重工ビル爆破事件の実行犯の一人が拘置所内で病死したニュースが小さく報じられていました。読みながら当時のことが鮮明に頭に浮かび、怖さがよぎっていきました。爆発の時私は隣の三菱ビルB1の社員食堂で、遅い昼食中でした。何事が起きたのかサッパリわかりません。爆発の煙を逃げるように、血だらけの方たちが下りてきて騒然となりました。1階に上がると煙で何も見えません。ガラスが壊れ破片が飛び散り、多くの人がうづくまったり倒れています。やっと爆発らしいとわかり、早く職場に戻れていう指示が伝わってきました。
マンチェスターの方の恐怖、不安・・・口には言えないようなものたろうと推し量っています。ご安寧を念じるばかりです。
Commented by 玉江 at 2017-05-26 22:37 x
本当にひどいことが起こりました。胸が痛みます。公共の支援、周りの人々の支援がとても大切ですね。日本でも、もっともっと進めていきたいですね。私も、鈴木先生から学んだ知識と技術、そしてハートをもって微力ながらお役にたたせていただきたいと改めて思いました。
Commented by 招きネコ at 2017-05-27 00:02 x
鈴木先生、英国のトラウマ・グリーフケアは、日本より50年は先へ進んでいる、と教えて頂いて驚くばかりです。実は父の交通事故の際に一番ショックだったのは、看護婦さんから渡された大きな黒いビニール袋に血だらけの衣服が入っており、ワイシャツなどが裁断されていたことでした。テレビで医療の最前線のドキュメンタリー番組を見たときに、救急救命センターにストレッチャーで運びこまれた患者さんの着衣がハサミでカットされるシーンがあり、「そういうことだったのか」と。。。大学病院の系列で交通事故の重傷患者が多数運びこまれ野戦病院のような雰囲気でしたので、スタッフの方々も本当に慌ただしくされており、事務的にビニール袋を渡されたのはやむを得なかったのかもしれません。。。ただ、もし父が命を落としていても同様の対応をされたら。。。
Commented by 鈴木剛子 at 2017-05-27 00:23 x
三菱重工ビル爆破事件、白昼、しかも皇居に近い丸の内のど真ん中で、血だらけの人たちが続出?水たまりさん、「まさか?」と目を疑ったことでしょう!一つ間違えば自分も巻き込まれたかもしれない?そう思ったらゾッとしたでしょう。
実は今回爆破事件のあったアリーナはビクトリア駅と隣接、私は昨年11月にIWGスコットランドへ参加するため、あの駅を行きも帰り利用しました。今にして思えば、あの当たりはダウンタウンの殺伐とした雰囲気で何となく緊張したのを覚えてます。特に帰路は夜だったので余計に。
娘一家が住んでいる地域は郊外でタイムスリップしたような古い家並みの住宅街、緑豊かでクリーンなイメージ、安心感があります。それに慣れていたせいもあり、ダウンタウンは違和感があったかと思います。
とはいえ東京でも、22年前にはサリン事件で震撼としたことを忘れられないし、この世界で絶対安全な場所なんてあるのかと思う昨今ですね。



Commented by ina-mon at 2017-05-27 12:59 x
お嬢様ご家族がご無事とのことで本当に良かったです。
朝、報道で事件を知ってから、夕方ご一家のご無事が分かるまで、先生がどれほどのご心配でいらしたかを想像しますと心が痛みます。

先生の記事を拝見し、私は9・11テロのことを思い出しました。
当時、アメリカ人留学生が多くいる職場で教師をしておりましたが、報道後のパニックたるや大変なもので、とりあえずの日常を取り戻すまでに大分時間がかかりました。

学生の中には、留学前に働いていた職場の同僚が何人も亡くなってしまった人や、10日以上家族の安否が分からず呆然としている人もおり、そのときの様子を思い出すと今でも胸が苦しくなります。
日本人の教師・スタッフにできたことと言えば、それでも通常通りにクラスを運営しながら、話したい学生にはただひらすら気持ちを吐き出してもらい、一人でじっと耐えようとしている学生については、それとなく様子を注意して見ていることぐらいでした。

今回の事件では、手を差し伸べた地元の方がたくさんいらしたり、翌朝には追悼会が開かれたりしたということですが、社会の中に「あなたの痛みは私の痛みである」という姿勢が徹底していることに救われる思いいたします。
本当に学ぶべきことが多いですね。

亡くなられた多くの方のご冥福を祈るとともに、被害者のご家族、マンチェスターの方々の心に少しでも平安が戻りますよう、祈るばかりです。
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