若林一美さんと「ちいさな風の会」

 若林一美さんが、お子さんを亡くした親たちのサポートグループ、「ちいさな風の会」を始められて20年だそうです。今日(10月25日)はその記念の講演会が立教大学でありました。数ある講演会の中でも、これでけは聞き逃せないと思って参加しました。
 20年前には、まだ、死別体験者のサポートグループなど日本で全く存在していなかったそうなので、若林さんが、その道のパイオニアと言えます。「継続は力なり」と言いますが、一言で20年と言っても、初心を貫かれて今日まで会を維持して来られたことに、心から尊敬の念を抱きます。

 「続けられた秘訣は?」などと思わずご質問したところ、「私が続けたのではなく、参加者の方々が続けて来られたのであって、気がついたら20年経っていたのです」とたいへん、ご謙遜な若林さんのお返事でした。本当に必要とされる「場」を提供されたからこそ、続いたのだろうと思いました。

 「ちいさな風の会」に何を求めて皆さん来られるのか、それは「亡き我が子が、この世に存在していたことを、この会に来れば話すことができ確認することができるから」と言う若林さんのご説明でした。外では、話すことが許されないと言う意味でしょう。

 悲しいかな、月日の経過とともに、周囲は、「去る者日々に疎し」という言葉があるように、亡くなった子供のことについて聞いてくれることも、話してくれることもなくなり、次第に忘れられて行く。。。そう感じることが親御さんにとってとても辛く、堪え難いことなのですね。

 淡々と話される若林さん、そのお話の端々に20年間に出会った親御さんたちの思いがいっぱい感じられて、とても説得力がありました。理論や知識も必要ですが、その一つ一つを裏付けて、納得させられることの大切さを痛感した講演でした。

 立教大学といえば、私が夫を亡くして間もない頃、当時聖路加国際病院のチャプレン、S-牧師先生にお頼まれして、宗教心理学の講座で自分のグリーフ・ストーリーをお話したことがありました。あれ以来、10何年振りに立教のキャンパスを訪れ、今日は、何かとてもなつかしく、自分のグリーフの原点に帰ったような気がしていました

 
by yoshikos11 | 2008-10-26 02:54 | Comments(0)
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