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GCC 第2回グリーフ・グループ・カウンセリング修了!

先週、第二回のグリーフ・グループ・カウンセリングが全課程6回を無事に終了(修了)しました。
真冬の2月に開始してから一ヶ月半。毎週参加者の方々は「必ず全回出席します」と宣誓しあっただけあって、皆さんよくがんばって付いて来て下さいました。

グループが修了して、気がついたら外は春の訪れ。何となく皆のグリーフを象徴するかのようです。 

冬、皆心の奥に、十重二十重に、グリーフを押さえ込んでいました。しかし、第二の宣誓「人の話を好意的に受けとめます」という互いの言葉に支えられて、次第にグリーフを解放することができたのでした。人によって解放の度合いはまちまちですが、それで良いのだと思います。

春、一番つらい話をした後、エネルギーも、勇気も必要だったけれど、重ーい荷物を降ろしたみたいに心が軽くなりました。自分を取り戻し、自分が前よりも好きになり、人生にかける期待と夢が限りなくあることを再発見!

最終回、期待や夢を語る皆さんの顔が、目が、輝いていました。悲壮なストーリーを語り終え、その後に待っていた安堵感と、開放感。自由な空気が部屋にみなぎっていました。

真摯に、素直に、自らのグリーフと取り組もうと参加された皆さん、私を信じて付いて来て下さった皆さんに心から感謝します。その勇気に改めてエールを送りたいです。

勿論、6回のGCで、グリーフと完璧に和解し、痛みが全て解消するわけでは決してありません。けれど、グリーフと向合ったことで、「最悪な出来事から、良い学びもあった」と実感できたことは、何ものにも勝る成果だと思います。
by Yoshikos11 | 2007-03-27 12:59 | Comments(0)

真冬に逆行

このところ、真冬の寒さが逆戻りしたかのようです。日曜日の朝、四ッ谷の教会まで歩いて行きましたが、北風が広い新宿通りを吹きさらして、思わず前屈みになりました。この冬一番の寒さのように感じました。

それでも、土手の桜の木を見上げたら、ふっくらしたつぼみがいっぱい。今か今かと出番を待ち構えている様子でした。

私のテラスには、紅花の鉢植えが一本あります。今満開で、鮮やかなフューシャが目を和ませてくれます。

先週、読売新聞の「Y & Yしごと」欄に私の仕事が紹介されました。その反響があって何人かの読者の方々からお電話をいただきました。皆さん、心の痛みを抱えながら、勇気を出して受話器を取られたのでしょう。

その方々のグリーフをお聞きしながら、世間の認識と思いやりがもう少しあったなら、と思わずにはいられませんでした。いずれ誰しもが経験するグリーフ。お互いさまなのですが、なぜか喪失体験者は孤独と、孤立感と闘わなければならないのです。

だからこそ、グループ・カウンセリングに参加される方たちは、なぜかその場でホッとして、仲間たちから、慰めや癒しをもらうのでしょう。
by yoshikos11 | 2007-03-20 00:21 | Comments(1)

男性のグリーフ

「これからは、男性のグリーフに目を向けるべき」 最近ある会議でデ−ケン先生がそのような発言をされました。裏を返せば、それだけ男性は日頃辛い感情を外に発散していないという事になります。

洋の東西を問わず、男性は人前では絶対「泣かない」「弱音を吐かない」「感情を露にしない」という定説があります。これを"social conditioning"(社会的条件付け)という のですが、幼少時代から「男の子なんだから、泣くな」と親から言われて育つうちに、感情を押さえる訓練が出来てしまったと言えましょう。

もっとも「怒り」という感情だけは別のようで、「悲しい」とか「情けない」というような他の感情も男性の場合は「怒り」の形をとって表す事が多いと言われます。

ストレートに出せない感情は押し殺すわけですが、それが自然に消滅することはないので、心の奥底に溜まっていきます。そしてある許容量を越えると爆発。暴力という形を取るか、または暴力的な映画やテレビの画面でカタルシスするなどがそれに当たります。

米国の前大統領クリントンのイメージをひどく損なったモニカ・レウィンスキーとのスキャンダルもその一例だと言います。クリントン氏は、その事件の少し前に母親を亡くしました。ところが、母の死を十分悼む間もなく、サミットに参加しなければならなかった事情があったそうです。要するにグリーフする時間がなくて、押さえていたものがある時点で爆発したのが、あのスキャンダルだったとか。そう考えるとクリントン氏にも同情できませんか?

この世界から戦争が絶えないのも、究極男性がガス抜きする場である「戦争」を必要としているのではないか、と疑う人さえいます。暴力や戦争を撲滅させる為にも「男性のグリーフ・ケア」が急務なのかもしれません。デ−ケン先生がおっしゃるとおり。

最近、私は3人の男性のグリーフ・ストーリーを読みました。1) 江藤 淳「妻と私」 2) 倉嶋 厚 「やまない雨はない」:妻の死、うつ病、それから 3) 永 六輔 「妻の大往生」 でした。特に、江藤氏と倉嶋氏の張り裂けそうな心、落ち込みの様子は胸にぐっと迫るものがありました。生涯溜めていた感情が妻の死をきっかけに一挙に吹き出たと思ったほどです。

永氏は、二人の気丈な娘さん達に支えられて、ちょっと事情が違ったのかなあと思いました。少なくともパニック状態は感じませんでした。いずれにしろ、これらのグリーフ・ストーリーを読んだ限り、外に現さないからと言って、男性が痛みを感じていないわけではないことが十二分に分ります。

いずれ、男性ばかりのグリーフ・グループを開いて、少しでも苦痛を解放するお手伝いができればと思っています。そこでは、「男の子のくせに泣くな」などと言う人は誰もいないはずです。
by Yoshikos11 | 2007-03-07 18:47 | Comments(2)

グリーフ・カウンセラー養成講座 4月5日スタート 他

グリーフについて学問的に学びたいという方々のご要望にお応えして、4月から「グリーフ・カウンセラー養成講座」を始めることになりました。既に死別体験者を支えている方、将来グリーフ・カウンセラーを志望されている方、そこまで具体的には考えていないが御自身の喪失体験をより深く理解したいという方など、講座に対する期待は様々のようです。

最初は少人数の教室になるかと思いますが、私がこれまでグリーフについて学んで来たことを出来るだけ広く、深くお教えできればと思っています。4月5日の初回まで準備に追われそうですが、張り切っています。ご期待下さい。

ご興味のある方、詳しい日程などはホームページをご覧になって下さい。
http://www.gcctokyo.com

先週は、二つの講演を聞きに行って来ました。一つは、精神科医の平山正実先生の「生きづらい若者たちの生と死」(尾崎豊論)、もう一つは夜回り先生こと水谷修先生の「子供を救え!」でした。主催も会場も違うのですが、偶然にも、両方の講演者の叫びが呼応していました。

両者とも、バブル崩壊後の負の部分ー効率一辺倒、徹底的利潤追求、過当競争、弱肉強食ーが徐々に吹き出して、大人たちが心のゆとりを失った為に、今、そのあおりを子供たちがもろに受けて、行き場をなくし犠牲になっていると警鐘をならしていました。

子供たちの「いじめ」「リストカット」「自殺」の問題は、一部の学校、特殊な家庭や子供の間のトラブルなどではありえず、まさに大人の社会の反映で、明らかに社会現象であると言うのです。どちらも深く考えさせられる講演でした。

これも偶然のこと。土曜日にNHKで「企業内のいじめ」というテーマで特集を組んでいました。上司が部下に「いやがらせ」(いじめ)をして、姑息なやり方で辞職に追い込む例を幾つか見せられました。平山、水谷両氏の発言を裏付ける番組でした。
by Yoshikos11 | 2007-03-06 00:59 | Comments(2)