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キャロル・ウォグリン・ワークショップの一日

2月22日、東京大学グローバルCOE主催、キャロル・ウォグリン(米国ビリーブメントの専門家)を迎えてのワークショップをGCCが共催しました。演題は、「死別とグリーフに向合う:他者へのケアとセルフケア」でした。

この企画、約10ヶ月の準備期間を要し、2月はラストスパート。イベント当日へ向けて期待と緊張の日々を送りました。

特に、講義に関連した膨大な資料は全て英文、その翻訳作業は大変で、プロの方の手を借りましたが、それでもギリギリまで、翻訳者、東大のご担当のY先生、私の3者間で、推敲に推敲を重ね、和訳原稿ファイルがメールに乗って、3人の間を行ったり来たり飛び交っていました。

一時、私のインボックスは容量オーバーでバーストしたこともありました。しかし、インターネットのおかげで、随分仕事が効率よく、スピーディーにはかどったことは間違いありません。インターネットのなかった時代はどうやっていたのだろうと、単純な疑問が湧いて来ます。

22日、当日は快晴に恵まれ、また、前日の寒さからはうそのような、春の陽気でした。そして、今回の演題は予想を遥かに越える関心をよび、ほぼ開催一ヶ月前に「満員御礼」を出すことになり、一部の方々はお断りすることになってしまいました。Y先生は、最後までお断りとお詫びに忙しかったようです。150名の方々が参加しました。

キャロル先生は、ノーマル・グリーフ、複雑化したグリーフ、そしてバーンアウト、この3つのテーマについて一日熱心に講義をしてくださり、特に臨床の経験から大変興味深い事例の幾つかを紹介してくださり、大熱演でした。

最後の方は、お気の毒にとうとう声がかれてしまいました。参加者の方々は、キャロル先生の教育熱心なこと、セラピストとしての真摯な態度など、ワークショップ全体を通じて十二分に感じとって下さったようでした。おかげさまで、皆さん大満足してくださり、企画は大成功のうちに終了しました。

10ヶ月、この日を夢見て来た私は、安堵感と、充実感で幸せ一杯でした。また、このワークショップ実現を可能にしてくださった、全ての関係者、お手伝いしてくださった方々、熱心に聞きにきて下さった参加者の皆さんに、感謝の気持で一杯でした。

日本へ帰国して、2年半、ひたすらグリーフ啓蒙に心を傾注してきましたが、この日ばかりは、日本で急にグリーフに対する関心が高まった手応えのようなものを、感じました。うれしい限りであり、今後の活動に向けて希望が湧いて来ました。

翌日私が、お礼の電話をした折り、キャロル先生は完全に声が出さない状態。帰国前の一日は、もっぱら休養していただきました。
by yoshikos11 | 2008-02-29 00:48 | Comments(0)

カナダ・雪の日のホラー・ストーリー

 厳しい寒さが続いていると思ったら、今日はとうとう雪が降りましたね。東京の街は、雪に対して無防備なので、直ぐ交通が混乱しそうで心配です。

 今朝、近所に買い物に出ましたが、雪がシャーベット状になった歩道を、転ばないようにおっかなびっくり歩きました。ふっと、カナダに住んでいた頃のことが、雪にちなんで思い出されました。同じ雪でも、6ヶ月雪に覆われ、長い時には6週間連日雪が降り続けたことも。

 しかし、カナダでは、一日中、除雪車が出動しているし、歩道も雪かきが徹底しているので、交通が直ぐ遮断されることも、歩道がひどく歩きにくいと思ったこともありませんでした。雪の為に、活動中止ということは、めったにありません。

 しかし、一度だけ、吹雪の雪道を運転していてすごく怖い経験をしました。日曜日、休日で除雪車も出動していない早朝、住んでいたロンドン(カナダ、オンタリオ州の街ー英国ではなく!)の都会から、1時間程離れた田舎の街に運転をしていかなければなりませんでした。神学のコースの演習で、田舎の教会で説教練習をするということになっていました。

 除雪していないハイウェイは、どこが中央線かも定かでなく、かろうじて残っている前に走った車のタイアの跡を頼りに、道路の両側に広がる広大な畑から吹き付けてくる雪吹雪にあおられながら、車を走らせました。いつ、車ごと吹き飛ばされるか、吹雪で前方が見えなくなるか、ドキドキしながらの運転でした。

 スピードは、日頃より押さえていたつもりでしたが、早く目的地へたどり着きたい焦りもあったので、70KMくらいは出ていたかもしれません。突然、ハンドルを取られたと感じたら、車が蛇行し始め、どうにもなりません。勝手にあっちこっち暴走してしまいます。あわや、道路端の溝へ落っこちそうになりました。やっとの思いで、ハンドルを切り返し、車を180度回転させ、反対車線で停止させることができました。

 幸い、反対車線(定かには見えないが)からも、後方からも他の車が来なかったので、事故には繋がりませんでしたが、しばらく、恐怖で体が震え、更に運転を続ける勇気が到底出ませんでした。しかし、田舎のハイウェイーで頓挫したら、凍え死んでしまいます。その後も、必死で魔のハイウェーを走り続けたのでした、

 目的地の教会にたどり着いて、一緒に説教演習をする予定だったクラスメートの顔を見た時は、ホッとして涙が出そうになりました。指導教官がとても厳しい先生だったので、「運転のトラウマで、説教ができなかった」なんて言っても許してくれないことは、良く分っていました。

 いま、思い出しても、よく無事だったと思える、雪の日のホラー・ストーリーです。田舎の雪事情に通じていなかったことは、痛感しましたが。

 

 
by yoshikos11 | 2008-02-03 18:44 | Comments(1)