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IWG ラインランド(緑や豊かな国ドイツで)(2)

f0101220_0455730.jpg IWG ラインランドの会場と私たちの宿泊先は、かつてカトリックの修道院だった建物をホテルに改築したもの、「カーディナル・シュルツ・ハウス」と呼び枢機卿の名を残しています。(左写真参照)遠くケルン大聖堂を見渡す小高い丘に立っています。
 ロビーや回廊は大理石を張りつめ立派なのですが、シングル・ルームは狭いしベッドも小さくて固い、清貧と質素を旨とする修道士の生活を偲ばせます。身長185CMはありそうなパークス先生は、完全にベッドから足がはみ出して困ったそうです。バスはなくシャワーだけなのも季節外れの寒い夜には足が冷えてつらかったですが、せいぜい修道生活に思いを馳せて我慢しました。
 ハウス(ホテル)にはチャペルが隣接していますが、ナチのユダヤ人撲滅の犠牲になった修道女で哲学者、エディス・シュタイン記念聖堂となっていました。会議でご一緒したデ−ケン先生に彼女の生涯を説明していただきました。デ−ケン先生の父上は反ナチ主義、レジスタンス運動を貫かれたと聞いていました。
 ナチと言えばカーディナル・シュルツ・ハウスは戦争中、ナチの本部として使用されていたと聞き,一瞬ギクッとしました。美しい国ドイツですが、一方で、ナチの非人間的暴挙は歴史的汚名として拭いされないのですね。実は、IWGの会員の中にはユダヤ人の方々が結構多いので、ホロコーストの話題はかなりデリケートです。開催前から今回このテーマを扱うか否かで揉めていました。
 結局,セミナーで取り上げることになり、演題は「ホロコーストから65年:現代ドイツへの影響」ということで3名のドイツ人の見解/経験と、サイモン・ルビン先生(ユダヤ人、グリーフ理論で有名)が発表をしました。これについては別途書きます。
f0101220_1495485.jpg 初日(9日)の夕方には歓迎ディナーがあり、世界18カ国から集まった会員が一同に会して再開を喜びあいました。主催国ドイツチーム趣向を凝らし、余興として地元の大合唱隊によるコーラスを聞かせてもらいました。その他の機会にも、教会のパイプオルガンの夕べや,ビヤ・レストランでの民謡大会、送別・ディナーのアフリカ音楽とダンスの集いなど用意されており、音楽好きなドイツならではでした。
 初日のディナーのあと、ワインやビールにほろ酔い加減の人も多く、また、その日に遠路到着し疲れた人たちも多い中、全体会議が行われ、IWGの特色であるテーマ別分科会の決定、個人的にどの分科会に参加するかの選択を迫られました。遊びは遊び、でも仕事も決して忘れません。私は、前回同様、「複雑化したグリーフとその治療」について討議するグループに参加することにしました。敬愛するニーメヤー先生がリーダーです。会期中合計9回、グループは集まる予定です。
 その報告は次のブログで。
by yoshikos11 | 2010-05-31 02:13 | Comments(0)

IWG ラインランド(緑や豊かな国ドイツで)(1)

 f0101220_194868.jpg すっかりご無沙汰しました!    5月8日から21日までドイツへ出かけていました。ケルン市で行われた死生学の国際会議(IWG 〜International Work Group on Death, Dying and Bereavement)へ参加と、その後、数日間ドイツ国内、主として西南ドイツをドライブ旅行してきました。
 ドイツは初めて訪れましたが、ケルンを始め、ライン河の中流に位置するこの一帯は、緑豊かなグリーンランドと呼ばれるだけあって、ひとことで「実に美しい国」です!どこへ行っても青青した平原と、緑の森が果てしなく続き、ゆったりしたラインの流れとともに自然が目を癒してくれました。
 ローマ人たちはこの美しい地帯を見逃さなかったのでしょうか。彼等が領土拡張の拠点作りをしたことから中流ラインの町並みには、ローマ時代の建築の名残りが見られ、私たちをタイムスリップさせてくれます。それ以降、キリスト教が布教し、中世時代にはロマネスクやゴシック様式の大聖堂や修道院があっちこちに建てられました。
 左の写真はケルンの大聖堂、f0101220_2174462.jpg ヨーロッパでも屈指のゴシック建築として有名です。会議の前日にドイツ入りしたので、一日はケルンの町の様子を探ることができ、この大聖堂を見学しました。日曜日だったのでミサをやっていて、幸運にも荘厳な聖歌隊の合唱とパイプオルガンの演奏を聴く事ができました。パイプオルガンは、天を貫くほど高い聖堂にこだまし、身も心も揺さぶられるようでした。密かにミサの末席に座り(I先生とご一緒に)次の日から始まる会議が実り豊かでありますように祈りました。
 ドイツ旅行のイントロはこの位にして、いよいよ次のブログではIWG学会の模様を書こうと思いますので、お楽しみに!あまりにも書く事がたくさんありすぎて、何回かに分けて報告します。
by yoshikos11 | 2010-05-30 02:38 | Comments(0)