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シア著『自殺リスクの理解と対応』訳本上梓

 f0101220_13202424.jpg3年がかりで翻訳に取り組んだ、自殺予防に関する訳本『自殺リスクの理解と対応』が、ようやく、8月24日に刊行されます!!なんと、長い道のりだったことでしょう〜多くの方々の支援の賜物と感謝しています。

 著者は、ショーン・シア(Shan C. Shea )新進気鋭の米国の精神科医です。原書は、The Practical Art of Suicide Assessment (自殺への実践的アセスメント手法)といって、本気で『死のう』と考えている人の気持に迫る、系統的、論理的、実践的な手法を開示してくれます。

 精神科医はもとより、臨床心理士、薬物依存感カウンセラー、グリーフ・カウンセラー、スクール.カウンセラーなど援助職にある方には、画期的な専門書ですので、ぜひ、手に取ってご覧になって下さい。

 もちろん、一般の方々も、身近な人に「死にたい」と打ち明けられたとき、慌てず、恐れず、じっくり共感的に対応するために、役に立つヒントが満載していますので、読んでみて下さい。専門書の難解さをできるだけ噛み砕いて、分かりやすい文章を心がけましたので、乞うご期待です!

 詳しくは、本書「あとがき」に私の思いを色々書いていますので、お読みいただけると幸甚です。

Amazon 情報は次のURLにて:http://www.amazon.co.jp/自殺リスクの理解と対応―「死にたい」気持にどう向き合うか-ショーン・C・シア/dp/4772412638/ref=sr_1_fkmr1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1345441144&sr=1-1-fkmr1

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by yoshikos11 | 2012-08-21 13:34 | Comments(4)

母の命日(2年目)に思う

f0101220_11334186.jpg8月23日は、母の命日です。昨日は、雷に豪雨と、悪天候でしたが、家族で墓参をしました。前回のブログでスポーツ観戦が慰め、勇気、喜びを与えてくれる、と書きましたが、晩年の母にとってはまさにそのとおりでした。
 野球、バレー、マラソン、体操、水泳、ラグビー、サッカー,テニスと何でもござれ熱心にテレビ観戦していましたが、特に大の野球ファンで、生涯の巨人ファンでした。まるで専門家はだしのコメントをしていました。
 振返ると、母が倒れた2010年8月22日は、第92回全国高校野球大会の決勝戦の翌日でした。その時は、沖縄の興南高校が夏の初優勝を遂げたのでした。
 22日、小康を得た母を病院に訪ねた私は、スポーツ新聞を携えて行きました。野球音痴の私ですが、それでも一面にデカデカと載っていた、勝利投手島袋君の勇姿は目に留り、きっと母が見たいんだろうと想像しました。

 倒れる前日に、もちろん母はこの世紀の決戦を見ていました。病室での会話『沖縄のこのピッチャー、スゴいのね。イケメンだし』とワケワカンナイ・コメントは私。『あなたね、沖縄の人たちは魂が違うのよ、魂が。。』と母、貴女は分かってないと言われて気がしました。
 先の太平洋戦争や、沖縄本土上陸決戦で多くの命を落としたことなど、母は思っていたのでしょうか?心臓大動脈に亀裂の入った状態でしたから、いつもより寡黙で、多くは語りませんでしたが。もっと聞きたかった気がします。

 さて、2010年8月21日、私は産業カウンセラー協会で、グリーフケアの一日ワークショップを指導していましたので、高校野球どころではありませんでした。生前、母との野球談義ができるほどに、私ももっと情報を仕入れておくべきだったと、今頃、少し後悔しています。

 母への供養というべきか、遅ればせながら、今朝はYUTUBEアーカイブで、興南の優勝の様子を見ました。確かに、これは興奮しますね。http://www.youtube.com/watch?v=5mkjU51z8A&feature=related

 あの夏の熱暑続きが、高齢(94歳)の母の身にこたえて、死期を早めたのかとずっと思っていましたが、それだけだったろうか?あの高校野球の感動と興奮が、弱った心臓に大き過ぎたのではと、今にして思わないでもありません。それなら、生涯のスポーツ・ファンだった母にとっては、良い最後だったと言うべきかもしれません。

 今年も、高校野球で盛り上がっています。今度はどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか?

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by yoshikos11 | 2012-08-19 12:44 | Comments(4)

スポーツにサンキュー・ノートを

 18日間にわたるロンドン・オリンピックが昨夜閉幕しました。時差の関係で日本の未明にキックオフするサッカー競技など、寝不足を覚悟でTV観戦した人たちも少なからずいたようでした。私はそこまで熱狂的にはなれない一人ですが、人並みに興奮した場面もありました。

 英国在住の身内が現地の新聞記事を送ってきましたので、紹介したいです。『ママのお仕事に関係があると思って』という娘婿のメールの前置きがありました。そうです〜グリーフの「癒し」とまでは言わなくとも、最愛の家族を亡くして意気消沈する人にとって、スポーツが一時の「慰め」になり、苦しみからの「小休止」になるということです。

 デイリー・ミラー紙へ投稿したMartin Samuel さん(ジャーナリストでしょうか?)は、一週間前に母親をガンで亡くしたとあり(オリンピック開催中の悲しい出来事)父親がすっかり落ち込んでしまい、久しく笑顔さえ失ってしまったのを見て、オリンピック体操球技の入場券を入手して、見に行くように薦めたとのこと。最後まで迷っていた父親、どうやら孫を同行して観戦に行ったようでした。出掛けるとき、父親の顔に、ほんのちょっと期待と喜びが。。

 マーティンさんの言いたいことは『スポーツに、ありがとう』だそうです。愛する妻と死別し、苦しみの中にあった父親が、ほんの一時、苦しみを脇において、気持をアップさせられたのは、TVで、英国選手の活躍場面を見た時でした。
 一週間前の土曜日、Farah選手が、一万メートル陸上競技で、Murray選手が、男子シングルスの決勝で、そして女性のペアが、ボート(ダブル・スカル)で、それぞれゴールドメダルを獲得しました。一日に4個のゴールドメダルですから、英国人の興奮振りが充分に想像できます。

 確かに、自国の選手が栄光をもたらしてくれたとき、TVから「君が代」が(英国人なら、God Save Our Queen が)流れるとき、何か心が熱くなる。勇気や元気をもらった気がする。一時、つらい現実を忘れさせてもらう、マーティンさんのお父さんのような思いの人、他にもたくさんいたでしょうね。

 この記事、参考までに:http://www.dailymail.co.uk/sport/article-2184180/Martin-Samuel--thank-sport.html

 
 
 
by yoshikos11 | 2012-08-13 18:09 | Comments(2)

GCC グリーフ・カウンセラー・トレーニングコース

 f0101220_16303112.jpg7月末に、GCC第4期トレーニングコースがスタートしました。今回、12名の受講生が認定グリーフ・カウンセラーの資格を目指して、夏の猛暑にも負けず、10回のコースに挑戦しています。
 初回は、東京大学宗教学・死生学教授、島薗進先生を講師にお迎えして、『近代日本人の死生観』と題して、講演をしていただきました。グリーフ・カウンセラーを志すものにとって、日本の伝統と文化のなかで、「死」や「死別」について、どのような考察がなされて来たか、学ぶことは大切です。GCC卒業生も参加しました。
 明治時代にさかのぼり、日本人の死生観に、仏教、儒教、神道、武士道などの精神が底流に流れていることや、近年、宮沢賢治、志賀直哉、高見順などの作品に見られる「死のテーマ」について、ひも解いていただきました。
 皆の心に印象深く残ったお話は、吉田満の著作『戦艦大和ノ最後』(1946)についてであり、撃沈された戦艦大和から救出され、九死に一生をえて生還した吉田が、生涯をかけて亡くなった同胞の死の意味を、問い続けたのでした。戦争による悲惨な死とそれを越える何かについて、本書は正解はなくても、何かヒントを与えてくれるのでしょう。
 原発反対のデモが続いている昨今、私たちは吉田が探求し続けた永遠のテーマが決して過去のものではなく、今もって新しいテーマであると思わずにはいられません。

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by yoshikos11 | 2012-08-13 17:10 | Comments(0)