<   2016年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

父の命日に思う

f0101220_23263210.jpg
11月27日、父の命日です。そして又銀杏の葉がゴールデンに色づく季節となりました。何年経っても父の闘病中のこと、最後のこと、葬儀のことなど忘れられないものですね。
 あの頃、私は自宅、勤務先のオフィス、父の入院先の病院と、気ぜわしく都心で車を走らせていました。三宅坂を通ると銀杏並木がキラキラと輝いていました。父の命が風前の灯火、そんな思いで見る樹々は、涙でボーと霞んでいましたっけ。(今思えば危ない運転でした!)
 私の両親は長女(私の姉)を二歳で亡くしています。しかし生前父からその話について、赤ん坊だった姉のことについてなど、一切聞いたことがありませんでした。
 幼子を亡くしたせいなのか、父は誰の赤ちゃんであれ、幼いお子さんであれ、異常なほどにかわいがり、愛おしそうにしていました。単に、子ども好きと一言で片付けられないほど。幼い命を亡くしたものだけに、子どもの命の尊さを人一倍、感じていたのかもしれません。
 父は優しい人でした。また面倒見の良い人で、誰かが病気だと言うと親戚であれ、友人であれ、とことん付き合って、病院に付き添い、医師との間に入って話を聴き、自分でも病気のことを調べ、ご家族を励まし、といったように、良くあそこまで人の面倒が見られるものだと、私は感心しました。
 一方で厳しいところもあり、正しいと思ったら例え相手が誰であれ、率直に意見を言うタイプでした。あるとき、伯母(父の姉)が時の総理中曽根康弘氏と懇意で、父も駆出されてテニスのダブルをすることになりました。
 テニスクラブでは総理が来られるというので、挨拶したいという会員が群がり、テニス後のお茶の席には「総理、総理」と大勢が押し掛けたそうです。帰宅した父曰く。「総理としてテニスに来たわけではなく、中曽根さん個人として来たのに、総理呼ばわりはおかしい!私は『中曽根君』と呼んでやったよ」と。お世辞やヨイショの苦手な父らしい一面を表しています。
 今になって、ああもっと父とは話がしたかったと思う昨今です。

私のサイトもよろしく:http://www.gcctokyo.com
 
by yoshikos11 | 2016-11-27 23:58 | Comments(6)

スコットランドIWG (国際死生学・グリーフ学大会) (2)

f0101220_20573166.jpg IWGの特徴は全体が複数のテーマ別に別れて、同じグループが5日間午前と午後、通算11回に亘り討議をするという点です。

 その一部を紹介すると、1)死生学・社会学的視点 2) 文化を越えたグリーフの共通項 3) アートによるグリーフ表現 4) 子どものグリーフ 5) コンパッションについて、6)複雑化したグリーフと永続的絆 7)アートによる認知症患者の癒し 8) 葬儀、埋葬の文化的比較 というように200名が11のグループのどれかに参加するというものです。

 私は、6) の『複雑化したグリーフと永続的絆』のグループを選びました。18名の大きなグループでしたが、全員が臨床家。リーダーはGCCでもおなじみのロバート・ニーメヤー(米国)他にコリン―マレー・パークス(英国)サイモン・ルビン(イスラエル)などこの道の蒼々たる権威が参加しました。

 ニーメヤー先生の扱った「母親を亡くした娘の長引くグリーフ」ベルギーの臨床家が扱った「息子を亡くした母親のグリーフ」、いずれもビデオ収録したものを全員で鑑賞、随所で映像をストップさせ皆が意見や質問を交換し、事例理解を深めました。またプロセス中心のセラピーに注目し、介入のコツ・秘訣など貴重な学びをしました。(なんとも贅沢な学びの機会を得ました!)

 このグループは、誰かが一方的に教えるというのではなく、皆が皆から学び合うというもの。英語で理解し発言するのは大変でしたが、メンバーの思いやり溢れる雰囲気に励まされ、いつしか私も発言するように、、

 その他に毎日2〜3名のゲストスピーカーを召還しての講演会があり、そこでは総勢200名が一同に会します。今回、スコットランドのグリーフ教育とサポート体制について、興味深く聴きました。

 ワーク、ワークで脳内疲労を起こしそうでしたが、もちろん、リクリエーションのプログラムも用意されていました!早朝のケルトの瞑想や、午後のツアーではアンディ・マレーの所有するホテル(古い貴族の館を改装)でハイティー、夜にはスターリング城でスチュアート王朝の文化の香りを満喫しんがらのレセプションなど。

 最後に、本大会3日目の早朝、アメリカ大統領選挙の結果を知ることになりましたが、IWG最大多数派の米国人たち全員が、ヒラリーの落選に衝撃を受け、落胆し、男女を問わず涙を露にし、文字通りグリーフすることになりました。他の国の人たちは、米国人を慰め、励ますのに大わらわでした。
 グループのミーティングでも、その日の午前中は、大統領選挙の結果について意見を交わし合い、本来の議題は棚上げとなりました。
 その意味でも忘れられないIWG大会となったと思います。

写真は、上段、1) 『複雑化したグリーフ』の仲間たち、2) グループ集合写真、中段、3) スチュアート王朝のシンボル・ユニコーン(キリスト)の壁画、下段、4) スコティシュ・ハイティの定番、スコーンとクロッテド・バター、5) アンディ・マレーのホテル内・チャペルのステンドグラス、6) サイモン・ルビンとルツ・マルキンソン(イスラエル)と再会。

私のサイトもよろしく:http://www.gcctokyo.com
by yoshikos11 | 2016-11-15 22:29 | Comments(8)

スコットランドIWG (国際死生学・グリーフ学大会) (1)

f0101220_19154930.jpg 11月6日より5日間に亘りスコットランドで開催されたIWG大会(国際死生学/グリーフ学会)へ参加しました。正式名称は『CELTIC IWG 2016 』(ケルト大会)といいます。
 日本を出発する前一月間、GCCにて「カウンセリング技法講座」「講師訓練講座」「強化セミナー」と次々に講師を務め、日々追われていたため 気付けば11月に突入。3日文化の日に、慌ただしく旅支度をして、イギリス経由スコットランドへ旅立ちました。
 以前、カナダ・ビクトリアIWG(2013)についてブログに書きましたが、IWGは18ヶ月に一度集まり、5大陸を順に廻ります。これまで私は、南米ブラジル、北米プロビンスタウン、欧州ドイツのケルン、豪州メルボルン、カナダ・ビクトリア大会に参加し、今回で6回目です。
 本大会会場は、スコットランドのダンブレーンという小さな街(プロテニス・プレーヤーのアンディ・マレーの出身地として有名)エディンバラ空港、グラスゴー空港を結ぶ三角形を画いたその頂点に位置し、アクセスは空港からバス・電車を乗りついで2時間、かなり大変です。私は先ず英国マンチェスター在住の家族を訪れ、そこから電車で5時間半かけてダンブレーンに到着しました。
 この小さな田舎町?へ世界中から200名が集まりました。(その内、地元スコットランド、イングランド、ウェールズ、アイルランドが3割を占める?)自然に囲まれた丘の上に佇むヒルトン・ダンブレーンへ全員宿泊、主催者は巨大な団体客を迎えて大わらわ、しかし随所に感じられるケルトのホスピタリティで温かく迎えてもらいました。

 写真は左上から 1) マンチェスターで再会した娘の愛犬たち、2)マンチェスター〜スコットランドの車中で見た虹、3) ヒルトン・ダンブレーン到着の夕方丘から眺めた夕日、4)ダンブレーン近郊にあるスターリング城で地元の参加者と、5) 会場、ヒルトン・ダンブレーン、6) ダンブレーンのカテドラル

 CELTIC IWG 2016 (2)へ続く。
 
 
 
 
by yoshikos11 | 2016-11-15 20:51 | Comments(2)