6月に入り、紫陽花の季節を迎えましたが、私の目に留まったのは、ビワの大樹です。(写真・東大駒場キャンパス)4〜5メートルの高さに鈴なりに成った果実、もぎ取って味見することはできませんが!甘いのか酸っぱいのか気にはなりますね。
報告がたまりました! GCCでは、第1回『基礎集中講座』を、4/6~5/26 の期間、ウィークエンド5回を利用して開催しました。これまで基礎講座は、週一回4ヶ月かけて実施していましたが、お仕事で参加できない方々の要望に応えて、初めて週末開催の試みです! 短期間で、喪失・グリーフ学の主要理論とテーマをみっちり学習します。『集中講座』は文字通り、受講生にとっては集中力の勝負ですが、講義と講義の間に「演習」の時間をたっぷり設けているので、長時間の講座(一日5〜6時間)を乗り越えららたようでした。 クラスは少数制なので、互いに親しみやすく、打ち解けた良い雰囲気が生まれ、5回終了時には皆さん、お名残おしそうでした。 第2回を9月中旬に開催の予定です。 新たな試み、なかなか好評でしたので、短気に知識を得たい方、ご自身の喪失と向き合いたい方、即仕事に生かしたい方、我こそは、ぜひご参加ください。 (http://www.gcctokyo.com をご参照ください) #
by yoshikos11
| 2019-06-02 20:31
東京にいて何もできない不甲斐ない私です。 震災直後、被災地・陸前高田へ出向いて出会いのあった方々、大切な人を亡くした方々のことに、 ひたすら思いを馳せて、少しでも癒しと心の平安がもたらせれることを、祈っています そして震災で命を落とした方々と関連死で亡くなった2万2千余の御霊の安らかなことを、祈っています。 それしかできない私ですが,,, 災害サバイバーのある方がふと漏らした言葉が思い起こされます。『震災記念日とか慰霊祭とか、その日だけ特別のように取り上げられても〜なんだかね〜』と言われたこと。大切な人を喪って人生を奪われた、そう言っても決して過言でない当事者にとっては、8x365日、毎日が慰霊の日ということなのでしょう。謙虚にさせられます。 被災地のことを決して忘れたわけではありませんが、この4年間、かの地へ支援に赴けなかった理由は、我が娘が慢性病を発症し、人生を奪われた彼女の苦しみと、共に向き合い支えていたということがあります。(先月『様々な喪失に目を向ける』という死別以外の喪失について講演し、障害者・慢性病患者の悲しみについて話したきっかけでもあります) 誰しも幸福な人生を希求し思い描いた人生を生きたいと望むもの、しかし人生には様々な苦難が起こりえて、『私には幸福な人生は望むべくもない』と悲しむ人がいることを忘れてはならないと思うに至りました。しかし世に言う「幸せな人」でなくても、「不幸せな人」であってもかまわない、懸命に生きる道があって神は決して見放さない。その中から「不幸せな人」にも癒しと小さな幸せが用意されていると思うこの頃です。 グリーフ・カウンセリングに携わって12年、私はほんの少し人の苦しみに近寄れたかな〜と思っています。 #
by yoshikos11
| 2019-03-11 11:32
2月16日(土曜)第9期GCC強化セミナーを開催しました。今回のテーマは『様々な喪失に目を向ける』ですが、死別のように、誰の目にも明らかに「喪失」とわかるネガティブ経験に限らず、時にはそれに匹敵するか、それ以上に”つらい”かもしれないのに、我々の目には見えない「喪失」について見て行こうという試みです!
第一部では、ゲスト・スピーカーに、大薮順子(おおやぶ のぶこ)さん(フォトジャーナリスト)を迎えてご講演いただきました。第二部では、私が死別以外の重大喪失を取り上げ、「終わりのない喪失」や「あいまいな喪失」そしてそれに伴う「慢性的悲しみ」について話しました。 ブログでは大藪さんの講演を中心に書こうと思います。 私は大薮さんの著書『立ち上がる選択・Stand』を数年前に読んで非常に感動し、いつかGCCへお招きしたい、お会いしたいとずっと思っていました。そして夢の実現でした!
大薮さんは米国でフォトジャーナリストとして活躍中に、レイプの被害を受けました。あれから19年経った今、その時の恐怖をリアルに語ってくださった。『殺されると思った』『そこで決心したこと〜何としても生きなければ』『だから加害者に従う選択をした』と。なんという選択! 事件以降、平和で安全と思っていた自身の世界が、自宅が、生活が全て破壊された、どこにいても恐怖に覆われて、安住の場所は失われた。明るくおおらかで幸せだった自分がいなくなった。もはや元の自分に戻ることができない、元の生活を取り戻すことができない。『なぜ何も悪くない自分がこんな目に合わなければいけないの?』と問い続けたそうです。その苦しみは計り知れない。 その後犯人は逮捕され処罰されたそうですが、彼女が失ったものの大きさに比べて、刑罰はあまりにも軽く、正義は晴れない。そこで大薮さんは、米国の法制度改正を訴え、裁判を起こした〜まさに 立ち上がったのです!そして勝訴!!犯人は当初より10倍重い刑罰〜禁固刑20年を課せられました。米国のレイプ刑では異例のことでマスコミも大きく取り上げました。 被害者という弱いものの立場で、日本女性が異国の地で、どこからこのような勇気が湧いたのか、私はずっと信じられませんでした。しかし今回、直接ご本人の語りを聞いて、そのスケールの大きい人柄、人間的魅力に触れて、「大薮さんだからこそできたのだ」と納得し、勇気をもらいました。 現在大薮さんは、弱い立場の子どもたち、特に、親の都合で異文化圏から日本に移住することになった子どもたち、交通遺児たち、虐待にあった子どもたち、などの支援に携わっているそうです。子どもの傷みについて語る時、大薮さんの目に涙が溢れる。彼女だから、「人の傷みをわかる人」だから、できる支援、大薮さんの今後ますますの活躍を祈りたいです。 #
by yoshikos11
| 2019-02-21 00:14
2019年、心あらたに、神聖な気分で、まっさらのブログページに向かっています。
グリーフ・カウンセリングに携わって12年経ちました。 今年もカウンセリングの活動を大切に、「GCCの門戸を叩いて良かった!」とクライエントさんたちに思っていただけるように誠心誠意務めていきたいと思っています。 よろしくお願いします! お正月は英国在住の娘一家を訪問してきました。 1年半ぶりに会った孫(12歳男児)はいつしか背丈が163センチ。とっくに追い越されてました。 娘の飼い犬(14歳イングリッシュ・コッカスパニエル)は人間でいえば98歳。目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり、でも野原を走り回り、頑張って生きている姿がけなげでした。(ドッグフレンドリーな英国で犬は長生きか?) 英国の冬はどんよりと曇りがち。少し陰鬱な感じですが、英国人たちは寒空の下でも、少々小雨が降っても、公園や森の中を散歩するのが大好きですね。私も彼らと共に自然の中で心を癒すことができました。 おかで心のバランスを取り戻し、今年はグリーフの他に色々視野を広げていきたいと思っています。 (写真上・ランカスターにある原生林の散歩道で) #
by yoshikos11
| 2019-01-19 03:23
今夏は次々と台風や豪雨に見舞われ被害にあった方々のことを思うと心が痛みます。 そんな悪天候の合間をぬって、9月21〜23日、第42回日本自殺予防学会・奈良大会は、快晴の元に開催されました。会場は主催者の奈良県立医科大学のお膝元、橿原市でした。日本の歴史の初まりの地と言われ、できればゆっくり観光もしたい気分でしたが、朝から夜までびっちりと重要なプログラムが組まれていて、その余裕はありませんでした。唯一22日の早朝にホテルから徒歩10分の橿原神社に参拝しました。 今回のテーマは『あるべきように生きる:地域のつながりの中で自殺を防ぐ』ですが、前半の大見出しのは禅問答のよう。 「人事を尽くして天命を待つ」という意味なのでしょうか? 決して悲観的な意味ではなく、精神科医を初め医療者全般、また臨床心理士やカウンセラーなど援助職にあるもの、宗教家、教職員、そしてご近所さん、皆が一丸となって希死念慮を持った人、自殺未遂経験者を支えよう、でも中には過酷な運命にこうし切れずに救えない命もある〜そのことを認めて謙虚になれという戒めも含めて。 その意味で最終日、ランチョンミーティングでの張賢徳先生(本会理事長・帝京医科大学附属溝口病院精神神経科・科長)の講演は感動的で、先生が係わった患者さんの自殺について分かちあって下さいました。その勇気と謙虚さに心を打ちました。 (来たる10月28日、GCC第4期技法講座にて張先生がご登壇予定、今から楽しみです!) #
by yoshikos11
| 2018-10-14 13:11
|
カテゴリ
以前の記事
2022年 01月 2021年 09月 2021年 06月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 01月 2019年 11月 2019年 06月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 10月 2018年 08月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2017年 12月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 07月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 07月 2006年 04月 2006年 03月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||