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Nine Eleven に思う

Nine Eleven に思う_f0101220_236471.jpg 今頃、アメリカではNine Eleven のメモリアル・セレモニーがグランウド・ゼロで執り行われているでしょう。
あれから8年もの月日が経ったようですが、WTC のツインタワーにハイジャックされた飛行機が、クラッシュしたあのシーン、テレビで見た時の驚きは忘れられません。

最初の一機がノースタワーに突撃したのを見た時には、飛行機事故?機体がコントロールを失った?と思いました。しかし、続いて二機目がサウスタワーにぶつかったのを見た時、「エエッ!これは事故なんかではない、意図的な攻撃だ」と直感しました。

当時、私はカナダに留学中だったので独りで自宅でテレビを見ていました。テレビのアナウンサーは、「Oh my God, oh my God」を繰り返していました。目撃したあの破壊的シーンは、私の目にも、シュール・リアルな、まるで、映画のトリックでも見るような、とても信じられない光景でした。しばらく要領を得ないので不気味な感じがしました。

そのうち、サンフランシスコ在住の娘が電話をして来ました。「ママ、テレビを見て。大変よ。今朝、出社したら今日は、自宅で待機するようにって、帰されたの」と興奮して言いました。彼女の勤務先は当時、サンフランシスコで一番高層のビルにあり、NYの次はSFのビルがやられれかもしれないと噂が流れたらしいのです。それは単なる噂に終わりました。

やがてテロ事件と分るまでどの位の時間がかかったことでしょうか。大学では学生たちのショックやトラウマ対策として、直ぐに特設のカウンセリング・センター設置と、通知が入りました。また、翌日には学生会館で5大宗教の司祭が集り、追悼礼拝が執り行われました。

あの悲惨な事件で、3000人近い一般市民が犠牲になったのですね。金融関係の若い人が多数亡くなりました。その後、アメリカはテロとの戦争を宣言。過去二つの戦争では6000人もの兵士が亡くなり、イラク、アフガン市民も十数万、犠牲になりました。

「力によって力を制することはできない」私たちは教訓を得たと思いたいのですが、戦(いくさ)はまだ続いています。「花はどこへ行った」の最後のリフレイン、「一体,人はいつになったら、学ぶことができるのだろう?」が虚しく響きます。
by yoshikos11 | 2009-09-12 03:38
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