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お彼岸:お墓参りで気持を静める

 一昨日は春のお彼岸、朝から小雨が降っていましたが、思い切ってお墓参りに出かけました。雨に濡れると放射能の汚染が心配、といって外出を控える向きもあったようですが、どうでしょうか?我が家のお墓は六本木のど真ん中にあり、複数のお寺が所有する共同墓地の一角にあります。
 普段のお彼岸に比べて心持ち人出は少なかったようですが、それでも、あっちこっちに供花が備えられ、お線香が焚かれていました。やはり日本人は、どんな時にも墓参りの習慣は怠らないのでしょう。いや、こんな時だからこそ、ご先祖さまや愛する亡き人たちに、手を合わせて、「被災して苦しんでいる人たちを見守って下さい」「この国が再起再生できるように応援して」と願うのかもしれません。
 私はそんな願いを込めて参拝しました。そして、見慣れたのどかなお彼岸の光景に、一時心を静めることができました。墓地は、大震災の動揺と混乱から隔離され、非日常から日常感を取り戻させてくれる場所のようです。
 帰路、お寺さんに立ち寄って、しばしご住職とおしゃべりをしました。なんと、今回の地震で、堅固で立派なお寺なのですが、屋根の瓦がズレ落ちたり,壊れたりしたそうで、全部やり直さなければならないとのお話でした。ご住職もまさかこんなことが起こるとは信じられないと言って、衝撃を隠せない様子。今回は、私がお見舞いとお慰めを言う立場になりました。
 しかし「大丈夫、奥さん、日本人が団結すれば怖いものはない、この国は絶対に立直れる」と住職はいつになく言葉に力を込めました。「そうか、日本人の底力か、本当にそうだろうか?」と少し半信半疑ながら私もそうあることを願いつつ、お寺を後にしました。


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by yoshikos11 | 2011-03-23 18:22
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