人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お彼岸:お墓参りで心を静める (つづき)

 さて、今回の大震災以降、海外の友人たちが次々とお見舞いのメールを送ってくれて、有り難いやらうれしいやら、しかし返信に追われて大童の私です。
 そのひとりが、トラウマケア、グリーフケアのイスラエルの専門家、ルツ女史です。認知行動療法を提唱している学者でもあります。本当に親身になって心配してくれています。私のことだけでなく、被災者のことを含めて。ルツ先生には、二次災害である原発の破損のことなど現況を説明したあとで、ちょっとだけ、日本の彼岸の習慣,墓参りのことなどを書きました。さきほどのブログに書いたような内容です。
 そうしたら、直ぐに返信があり「危機にあって信仰が力になります。墓参りに行こう――信じていることを実行しよう――と思う貴女、それって貴女のレジリアンス(復元力・苦境を乗り越える力)ですよ。墓参りのエピソードに感動しました」と言ってきました。
 「そうか、これってレジリアンスなのか。。。私のというより、日本人のレジリアンスだわ」と思えて来たのです。日本人は、亡き人との絆を信じてご先祖を大切にしています。(たいへんな時にはこの世にいない人たちにもSOSを求めるかもしれません。)墓参りはその一例で、私たちには極当たり前のことが、外国人の目には素晴らしい「レジリアンス」と映るのですね。
 被災地で支援活動するのも大切ですが、考えてみれば、静かに手を合わせ、神や仏に祈る、先祖にお願いをする、そういう役割も大切なのではと思えて来ました。
by yoshikos11 | 2011-03-23 18:54
<< 東日本大震災、人を憂い、国を憂いて お彼岸:お墓参りで気持を静める >>