人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鏡開き

鏡開き_f0101220_950837.jpg
今日15日は「鏡開き」これにてお正月が終わります。関西ではここまでが「松の内」だそうです。(関東は7日までとか?)GCCでは、基礎講座の初日を迎えます。2007年に開講して今回で19回、皆さんに支えられてここまで来れた事、感謝に堪えません。
 お正月開け早々の授業、いきなり死生学の導入となりますが、「死のテーマ」の事始めは、ソフトランディングに工夫したいと講師としては思っています。
なぜなら、日本の文化の特徴として、慶事と弔事をはっきり区別するのが良しとされ、特に松の内には「めでたさ」をことほぐことを大切にし、不祝儀の話題は避けるようにしているからです。そのために喪中の方は事前にハガキで新年の祝辞を控える旨伝えます。
 これは死を忌み嫌うというよりも、優れた生活の知恵です。知らないばかりに喪中の方に「あけましておめでとう」などと挨拶してしまい、互いに気まずい思いをすることを避けられます。喪中ハガキは単なる形式ではなく、実践的な役目があります。
 日本人は喜ぶとき、悲しむときのメリハリを付けて来たとも言えます。しかしその辺が多少崩れているのかな、と思ったことが今年の正月にありました。年賀状をたくさん頂戴した中に、さりげなくペン字で「昨年母が亡くなりました」と記されたもの、「昨年はXXさんと00さんが亡くなり寂しい限りです」と書かれたものなど、数件ありました。
 長い人生で賀状に「人の死」について書かれたものを受け取ったのは初めてで、少々戸惑いを感じたのです。年を取ったせいなのだろうか?果たして皆さんはどう思われるだろうか、授業で聞いてみたいです。

私のサイトもよろしく:
http://www.gcctokyo.com
 
by yoshikos11 | 2015-01-15 10:31
<< 阪神淡路大震災:あれから20年 新春雑感:平和を切に願う >>