GCC3.11大震災記念講演・講師木川田典彌氏

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(2011年7月陸前高田にて・撮影木川田典彌氏)
今週土曜日4月16日、GCCにて3.11大震災記念講演会を実施します。詳細は次のURLを参照して下さい。http://gcctokyo.com/event- 講師は陸前高田の医師、木川田典彌氏。地元で高齢者医療施設を複数経営されています。GCCのカウンセラー有志一同は、木川田先生とのご縁で3.11震災後、傘下の医療施設『松原苑』にて災害サバイバーの方々対象に、グリーフ・カウンセリングを実施させていただきました。私は、木川田先生から強い感銘を受けました。
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(初めてカメラを向けた全壊の姿)
 木川田先生は、一言で『岩手にこの人あり』と強調したい先見の明の持ち主です。私は震災後4ヶ月目、先生の運転で案内され、陸前高田市全壊の有様を初めて目にしました。膨大な瓦礫の山又山、残存物が発する異様な毒ガス、躯体だけ残した化け物のような建造物、正直、荒涼とした戦場ヶ原を見るようで鳥肌が立ちました。
 そんなドライブ中に木川田先生が語られたのは、「地元出身の私は、祖父や父から、家は決して海岸近くに建てるな、高台に建てろ、と耳ダコのように聞かされて育ったので、私の医療施設(20箇所)は全て高台に建てました。今回、全施設は津波の襲撃を免れ、職員も入院患者も誰一人、命を落とさずにすみました」と。淡々とした語り口、自慢など微塵も感じられず、むしろ先祖の教えを守らなかった大多数の悲劇的結末に対する先生の無念さを感じました。
 一般に、3.11津波災害は『想定外』で避けられなかったと言われる中、木川田先生にとっては、『想定内』であり、明治・昭和と再三津波に襲われた岩手沿岸部、そこに伝わる先祖の教訓を守り抜いた結果、数百人の命を守った、救ったことになります。
 陸前高田では1,700余の死者(行方不明者)が発生したという悲劇の裏に、数百名の命が救われたという事実を知って、一人の人の叡智と先見の明の尊さに触れ、凍えそうな私の心に光明が指す思いでした。ぜひ多くの方々に、木川田先生の講演を聞いていただき、岩手魂(大和魂)に触れて欲しいと願っています。
by yoshikos11 | 2016-04-10 14:32 | Comments(2)
Commented by さかもとさん at 2016-04-11 08:17 x
私も陸前高田にご一緒させていただき、その喪失の大きさ、深さに言葉がありませんでした。
以前に伺った木川田先生のお話も衝撃的でした。
今回は参加できず、本当に残念です。
5年が経過して、喪失の意味はそれぞれ変わってきていると思います。
まだまだ苦しい思いを抱えている方々が、次なる物語を描けるような意味に出会えることを願っています。
Commented by yoshikos11 at 2016-04-13 21:36
さかもとさんは陸前高田に於ける支援活動の中心人物でした。木川田先生にお会いになりたければ、親睦会(夕方5時半スタート)だけでもよろしかったらご参加下さい。松原苑でのカウンセリングについて、木川田先生に坂元さん自身の「3.11物語」をフィードバックして下されば、喜ばれることでしょう。私も大いに興味があります。
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