木川田先生講演会@GCC
4月16日(日)先のブログで紹介した木川田典彌先生をGCCへお迎えし、「3.11津波と災害について」ご講演いただきました。先生は三陸「吉浜」のご出身、吉浜では、明治三陸大津波で多くの人命を喪失した結果、先祖代々「低地には家を建てるな」という教えが伝えられ、今に至る迄その教えが固守されてきました。
その結果、3.11津波の襲来による被害は極めて少なかった(死者1名、家屋損壊4件)、三陸地方の他の街で数千人の命が奪われた中で、吉浜のミラクルとさえ言われています「子どもの頃、海へ出るたびに祖父から『地震が来たら山へ登れ』と必ず注意されました」と語る先生。
その家訓が染み付いた結果、大船渡や陸前高田で医療施設を建てるときに、必ず高台の土地を選んだとのこと。今回関連施設の患者と職員(900名)全員助かったのです。
「千年後まで語り継ぎたい吉浜の教え」という先生の信念と情熱が、2時間のお話と通して、我々にひしひしと伝わってきました。
折しも、14日と16日、熊本地方を二度にわたる大地震が襲い、多大な被害が発生し、未だに余震が続き、気を許せないこのタイミングで、GCCの一同は、木川田先生から自然災害と向き合う姿勢について、多くのことを学ばせていただいたのでした。偶然とはいえ、運命的なシンクロニシティを感じています。
木川田先生の「災害派遣介護チーム(DCAT)」は既に熊本へ向かって出発したとのことです。 最後に、熊本地震で命を落とした方々へ哀悼の意を表させていただきます。遺された方々、被災した方々の苦しみに思いをはせ、できる限りの救援の手が差し伸べられるように切に祈ります。
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