第7回国際自殺予防学会(IASP)つづき

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本国際学会の最終日は「第40回日本自殺予防学会」との併設となりました。日本の学会が初めて国際会議を開いた記念すべきイベントでもあったわけです。(写真左、歓迎パーティで挨拶する事務局長、張賢徳先生と、左は日本における自殺予防のパイオニア、斉藤友紀雄先生 青少年健康センター会長)

(写真下、オーストラリアの医師と交流〜パーティには舛添都知事も来賓として挨拶しました)f0101220_11522499.jpg

先に記述した「救急医療における自殺未遂者企図防止」プログラム(ACTION J)に関する河西先生(当時、横浜市立病院)たちの努力の成果があって、現在そのプログラムを導入している病院が全国で10件になり、つい最近参加病院には国の助成金も出るようになったとのこと。詳しくは次のサイトを:
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03144_03

自殺未遂(自殺を企てたが何らかの理由で失敗、あるいは誰かが早期に発見して救急搬送したなどのケース)の当事者はハイリスクと言われ、急性期の手当だけで帰宅させることには多いに不安が残ります。事後の医療的、心理社会的フォローは再企図防止に必須と考えられていました。この10年でそこへの介入が推進され、日本の自殺予防対策に大きな前進があったことを知って勇気づけられました。

私のサイトもよろしく:http://www.gcctokyo.com
by yoshikos11 | 2016-05-23 13:44 | Comments(6)
Commented by Little My at 2016-05-25 00:22 x
父の従弟が自死してから17年の月日が経ち、3月の命日の日に妹さんと一緒に10年ぶりの墓参をしました。箱根駅伝の選手だったことが誇りで、辛いときはいつも「走ること」で乗り越えてきた彼でしたが、最後の時期には「走ることを止めてしまった」と奥様から伺いました。どんなに月日が経っても、「生きていてさえくれれば・・」と思います。「家族会」に参加するまでに5年かかったと奥様と命日の墓参を欠かさない妹さんを彼が守ってくれていることを信じています。

Commented by tama at 2016-05-25 10:28 x
日本の学会が初めて国際会議を開いた記念すべきイベントでもあったのですね。自殺未遂の当事者のフォローについて、自殺未遂の再企画防止プログラムの推進も着々となされていることを知り、心強く思い、その重要性を再認識しました。
Commented by yoshikos11 at 2016-05-26 23:12
Little My さん初めまして!ご親戚の自死遺族の方、人前で話すまで5年かかったと伺い、驚きませんでした。10年目にやっと私に話して下さった方がいました。ご自身で納得いかないことを誰かに話す気には到底なれないでしょうし、又相手には重過ぎるだろうと、遠慮もあるでしょうね。その間ひとりで胸に秘めていることはどんなに辛い事でしょう。そこでグリーフ・カウンセラーがお役に立てればと思います。
Commented by yoshikos11 at 2016-05-26 23:40
tama さん、日本では、2006年に自殺予防対策基本法が施行されて以来各県の自治体が援助職の連携プレーで「ハイリスク」の人たちを見守りケアしてきた成果が10年経って効を奏しました。アジア諸国に良い手本が示せる立場になりました。特に秋田県の取り組みは目覚ましく2003年に519人だった自殺者が、2013年に269名と約半数に減少させた実績があります。秋田の精神科医、佐藤久男先生が中心となった「あきた自殺対策センター」の功績はつとに有名です。佐藤先生は「自殺は個人の問題ではない、社会の問題である」と当初から信じて支援活動をされてきました。
Commented by Little My at 2016-05-27 21:47 x
「自死は個人の問題ではない、社会の問題である」との言葉が心に響きました。17年前には小学生だったお子さんが学校で辛い目にあったと聞きましたし、葬儀に参列した親族としてもやりきれない他者の言動に接しました。しかしながら、今、小学生だった娘さんもご自身が母親になり、奥様が地域活動のリーダーとして活躍されていることを知り、長い年月をかけてご家族が再生しつつあることも感じています。ただ、彼は4人も子供がいたのにどうして・・・と思う気持ちに変わりはありません。そして、私自身が奥様とじっくりとお話できるまでに17年の年月が必要でした。

Commented by yoshikos11 at 2016-05-30 02:42
世間一般は「自死者は特殊な人間である」と思いたがる、すなわち「自分はあくまでそう言う人間とは違う」と一線を引きたがる、その結果、自死者や遺された家族に偏見を抱くことになるのですね。しかし自分は絶対に自らの命を絶つことはないなどと誰が断言できるでしょうか?「死にたいほとつらい」と思うことは(実際に死なないとしても)誰にもあるはず。自殺は決して特殊な人間だけの問題なんかではない〜『死にたい気持を理解する』の著者、C.S.シアは言っています。
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