梅谷養ニ氏(GCCグリーフ・カウンセラー)追悼

f0101220_145141.jpg去る2月8日GCCの認定グリーフカウンセラーの梅谷養ニさんが逝去されました。梅谷さんは88歳でGCCの資格を取得。冬の寒さにも夏の暑さにも負けず、千葉県から毎週、大手町のGCCまで通学し、基礎・上級・トレーニング・コースを完了。牧師さんとして既に多くの臨床経験を積まれた上での学問探究でした。
 私は主催者として又講師として常に頭の下がる思いでした。生涯学習を最後まで貫いた梅谷さんに最大限の賞賛と尊敬の念を表したいです。
 同期生からも愛され慕われていました。皆、大先輩の学問に対するあのエネルギーはどこから来るのか、あの謙虚さとユーモアのセンスは抜群、と感嘆し、色んな意味で勇気と励ましをもらいました。
 ユーモアと明るさがトレードマークの梅谷さんでしたが、上級講座履修中に最愛の奥様を亡くされ、深いグリーフを抱えました。その喪失体験を、GCCの会報、
Compassion 6号に投稿して下さいました。人生の酸いも甘いも経験したものならではの、味わい深いグリーフ・ストーリー、心を打たれます。
(GCCのサイトを参照下さい:http://gcctokyo.com/wp/wp-content/uploads/Compassion_06.pdf
 その後、梅谷さんは最愛のお嬢さんをガンで亡くされました。人生の晩年で相次ぐ重大喪失、過酷な運命はさぞ辛かっただろうと察して、この時はさすがに慰めの言葉さえ見つかりませんでした。
 しかし彼はどんな時にも運命や神を恨むことなく、最後まで信仰に生きた人でした。ご家族のお話から、死の直前に「私は94歳の人生を常に守られて全うできた。素晴らしい。ありがとう。」と語ったとのことです。
 また、最後までジョークを忘れなかった。『私は生まれたときも泣かなかったから、死ぬときも泣かない』と。(産声を上げない赤ちゃんだったそうですが)家族との別れの言葉は、遺すものを悲しませないための思いやりが込められていたのです。
 最後の最後に微かな声で「ハレルヤ!」と神を讃えて逝かれた梅谷さん、私もあやかりたいです!『また会う日まで、天国でもぜひ学びを続けていて下さい!』彼の死を悼み追悼の言葉とさせていただきます。
by yoshikos11 | 2017-02-17 02:26 | Comments(8)
Commented by 柳 玉江 at 2017-02-17 12:11 x
梅谷さんの訃報を受け、寂しい気持ちでいっぱいになりました。
ご一緒させていただいた講座では、いつも一番最初にお席についていらっしゃいました。
穏やかで、謙虚で、ほんわりとユーモアがあって・・

早速ブログに来て
剛子先生の追悼文を拝見させていただき、
梅谷さんの豊かな生き方で、素晴らしい人生を全うされたことがわかり
何か安堵でき、私の心も天へと広がっていってような気持ちになりました。
梅谷さんのご冥福を心からお祈りいたします。


Commented by 鈴木剛子 at 2017-02-17 17:57 x
 玉江さん、早速コメントをありがとうございます!GCCの仲間が〜いつも会うわけではありませんが〜一人逝ってしまう、本当に寂しいですね。特に少数派の男性カウンセラーが、、
 私が最後に彼にお会いしたのは、確か2011年の初夏の頃、奥様の死を悼み、供花をお届けしました。ご自宅は千葉県新木野という所、都心から電車を乗り継ぎ、最寄り駅から更にタクシーで、通算一時間半近く掛かりました。
 梅田さんは、あの距離を往復して何回もGCCへ通って下さったのだと、改めて脱帽でした。
Commented by 水たまり at 2017-02-17 18:30 x
さまざまな出会いやお付き合いやご縁がめぐります。
梅谷さんの訃報を受け取りました。
鈴木先生の講義を受け、グリーフ学の存在を知り、先立った子どもへの気持ちの空白を、今学ばないともう時間がないと自分自身思いつつ、夜間の講義と長い日程を見ると、受講を続けることが可能か悩みました。
そんな時GCCがコンパッションの6号を送ってくれました。「また会う日まで」と題した奥様へ捧げるグリーフの思いを認めた文章とお写真を拝見しながら、こんな素敵な先輩が学びにこられているところなんだ。と思い、そして私の先輩のご年齢で、遠くから通われたのだとわかって、自分でも出来るなと確信して迷わず入学手続きをとったことを鮮明に思いだしました。
直接お会いしてお話しを伺う機会も設営出来ませんでした。しかし私のグリーフのそしてGCCへの導き手として私にとっては、大切な方でした。
ご挨拶もできませんで僭越かもしれませんが、お礼とご冥福を、心から祈念させていただきます。
Commented by 鈴木剛子 at 2017-02-17 23:38 x
 水たまりさん、会ったことがない梅谷さんのグリーフ・ストーリーがきっかけで、彼に肩を押される形でGCCの資格コースに挑戦して下さったのですか!そうだったのですね〜感動しました。分かち合いに感謝です。
 そうすると、水たまりさんとの出会いについて、私は梅谷さんにお礼を言わなくてはなりません。気がつかないところで、自分が色んな方に支えられていると、改めて痛感します。
 
 
 
Commented by さかもと at 2017-02-18 18:43 x
遠くにいる人がいなくなるということ、近くにいないのだから自分の暮らしは何も変わりません。
それなのに、寂寞感に襲われます。
遠くにいる人が亡くなるということ、時の移ろいを痛く感じます。
そして、いのちの儚さをあらためて感じます。
梅谷さんの存在は、わたしにとって、以前も今も何ひとつ変わりません。
彼の笑顔とおしゃべり、いつもそこにあります。
わたしたちが記憶のなかで、梅谷さんの次のいのちの営みが始まったのです。
だから、さよならとは言いません。
ありがとうございました、ただ一言です。
Commented by 招きネコ at 2017-02-18 18:48 x
鈴木先生をはじめとする皆さんのコメントを拝読して、是非一度梅谷さんにお目にかかりたかった。。。という想いを強く持ちました。最愛の奥様を亡くされた後に娘さんも喪うという、逆縁までご経験されたことに言葉がありません。しかしながら、途方もない哀しみを昇華させ、最後までユーモアを忘れなかった梅谷さんの本当の意味での強さはどのようにして培われたのでしょうか。大きな悲しみを経験した方がそのエネルギーを他者への怒りに変容させた例を知り、グリーフケアに携わる方々の対応の難しさを想像しております。
Commented by 笹子 織江 at 2017-02-19 11:37 x
謹んでお悔やみ申し上げます。
梅谷様は私がスタッフをさせて頂いております、生と死を考える会、遺族の為のグリーフケアにご参加されていました。毎月のご案内状を握りしめて杖をついて遠くからご参加頂きました。ご自身もご自宅でグリーフカウンセリングルームを開いていらしたことも伺いました。最近どうなさっていらっしゃるのかしらと思っていた矢先のご逝去でした。きっと天国では奥様、お嬢様とご一緒にいらっしゃることでしょう。笑顔が、又高らかな声色が懐かしいです。
Commented by 鈴木剛子 at 2017-02-19 20:05 x
 さかもとさん、招きネコさん、笹子さん、梅谷さんへの哀悼の意を寄せて下さりありがとうございました。ご遺族(喪主はご長女)とは、いずれ一段落されたら、お会いしようと思っていますので、その折に皆さんのメッセージをお伝えします。
 笹子さん、梅谷さんと最後にお会いしたとき、彼はご自宅を解放して、地域の方々を対象にサポート・グループを開きたいと、熱く語っていらっしゃいました。
 開催にあたっては、案内作成、連絡、集客、会場(ご自宅)準備、お茶だし、ETC. とてもお一人では大変そうに思い、アシストする人が誰かいてくれたら良いがと思いました。
 私も力及ばずで、そこまではお手伝いできいことを、無念に思いながら帰路についた記憶です。
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