国際死生学会・カナダ大会へ(1)

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(写真上、大会最終日、12組のグループがそれぞれ6日間の討議の内容を全体会で発表しました)
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(写真上、筆者が参加した分科会「複雑性グリーフ・セラピー」の仲間たち・右前・リーダーのロバート・ニーメヤー教授)


 本年、6月23日〜29日、5泊6日、カナダで開催された死生学の国際学会・International Work Group on Death, Dying, &Bereavement へ参加しました。世界中から125名の学者、研究者、臨床家たちが一同に会し、6日間に亘り、死生学の中心テーマである、終末期に関わる諸問題や患者のケア、死別喪失、グリーフ・セラピーについて、ゲストスピーカーの講演を聴講し、グループ別に分かれ分化会で討議し、意見交換し、他ではありえない有意義な学びと交流の機会を持ちました。

 特に感動したのは、私が参加したグループ「複雑性グリーフのセラピー」でのセラピスト仲間との交流でした。リーダーは敬愛するロバート・ニーメヤー教授で、少人数で先生を独占できる夢のような機会。メンバーはカナダ人(King's の教授)イスラエル人、ブラジル人(2名)、オランダ人、私の6名。それぞれが自身のセラピー事例を紹介、セラピストとしての悩みや葛藤を分かち合った経験でした。

 それはメンバー全員が、想像を絶するトラウマ的な死別を体験したクライエントに共感し、その人の苦しみを多かれ少なかれ感じて、1人のセラピストの抱える問題を共有し、彼女/彼を励ますというシーンでもありました。
 セラピストといえども人の子であり、自分の弱さや限界も感じながら、また時として個人的な問題をも抱えながら、支援の仕事に携わっている、そのことを素直に告白することで、お互いの間に他では得られない親近感と慈愛が生まれるということを、つくづくと感じさせられました。
 遥々遠くカナダの地までやって来て本当に良かったと思いました。

(国際死生学会・カナダ大会へ(2)へ続きます。合わせてお読み下さい)





by yoshikos11 | 2018-08-07 02:02 | Comments(4)
Commented by ジョル at 2018-08-07 23:16 x
鈴木先生、とても素晴らしい経験だったようですね。ロバート・ニーメヤー教授がリーダーでの6人のグループワーク。さぞかし深く学びにあふれた時間だったことでしょう。過去に戻ってその場に飛んでいきたい気持ちになりました(笑)抜けるような青空、そして皆様の笑顔が充実ぶりを物語っていますね。
セラピストも人の子、、おっしゃるとおりですね。日常の中には様々な感情がありますね。幸せなことも、そして悲しみや苦しみも。それらの感情に丁寧に向き合うことは自らをより深く知り、他者への理解や尊重につながると感じます。
Commented by yoshikos11 at 2018-08-08 02:03
IWGでは12の分化会があったのですが、どのグループへ参加するか皆さん迷います。どれも興味深く貴重に思え、グループの人たちとは会期中通算18時間一緒に討議するのですから、当然、選択は慎重になります。最終的には所属した場所で夫々に満足したのだと思います。その中でニーメヤー教授のメンバーたち6名は、『我々のグループがベスト〜どこにも負けない』と鼻高々だったのです!そう思わせたのは一重にニーメヤー先生の人間的魅力とたぐいまれな才能だったかと、、リーダーって大切ですね。
Commented by 水たまり at 2018-08-10 19:46 x
6人のグループワーク、ビデオで見たり、聴いたりしたかったなと感じます。支援を受ける人、支援をする人がそれぞれの立場を確認しながら、同じ目線で、姿勢で課題に向き合ったときに、本当の支援になるのかなーと思ったりしています。
Commented by 鈴木剛子 at 2018-08-13 00:56 x
グループ内でのやり取りは残念ながらビデオに撮ってないのですが、最終日、全体会での発表に備えて、話し合ったこと、学習したことを、一本のパワーポイントにまとめました。メンバーは各人、自分が提案した事例や事柄に関連したパートを、映像を見せながら、聴衆の前で読み上げました。リハーサルを念入りにやりましたが、その間、ニーメヤー先生は脚本家兼舞台監督のように各人のセリフ(文章)を指導してくださり、それがとても楽しかったです。機会があったらそのパワポをお見せしたいです。写真が多くて魅力的ですよ!
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