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行事の秋

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行事の秋、特に11月、我が家では記念日が連続します。命日(夫と父)そして誕生日(娘、孫、私)と続き、哀悼と祝いごとで気持ちの切り替えに忙しく過ごします。11月8日は夫の25年目の命日でした。死別直後は「彼なしで到底生きていかれない」と思っていた私が、25年も生きながらえて、なんだか申し訳ない気持ちと、皆さんに支えていただいて生きてこれたことに感謝の念でいっぱいでした。その日は教会のミサで、司祭と参加者の方々に祈っていただきました。

教会では11月が「死者のための月」と定められ、私が所属する四谷のイグナチオ教会では、先週「自死で亡くなった人々の追悼ミサ」が執り行われました。広い会堂には、自死のサバイバーの方々、支援者、信徒など、数百人は集っていたようです。かつてカトリック教会は自殺者に対して厳しい姿勢を示し、教会葬さえ拒んでいました。それが1992年以降、見直され、「教会は、全ての人の死を傷み、祈る」というように変わりました。今回の追悼ミサの実施などは本当に画期的なことです。かつては自死のサバイバーが肩身の狭い思いをしていたことが容易に想像されます。

ミサ中、私はこれまでグリーフ・カウンセラーとして、また個人的に出会った自死のサバイバーの方々のことが次々と脳裏に浮かび、亡くなった方々の魂の安寧と、遺さらた方々の心の癒しと平安を陰ながら祈りました。数えきれないほどの方々と関わらせていただいたことを思い起こし感無量でした。時折、連絡を取り合っているご遺族もいますが、大半の方とはその後お会いできずにいて、せめてこの日は夫々に思いを馳せ、どうか心穏やかに日々過ごしていてくださるように願いました。

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by yoshikos11 | 2019-11-22 12:47
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