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GCC第1回オンライン・ワークショップ 


11月21日&28日、二日間にわたり、GCC第1回オンラインワークショップを開催しました。演題は『コロナ禍で考察する:NON-DEATH-LOSSのインパクト』でした。NON-DEATH-LOSSND L)とは、死別以外の喪失という意味で、人生途上で愛するものとの死別ほどつらい経験はないとはいえ、それに匹敵するほどの「喪失」や「グリーフ」があるということに注目してもらうのが、学習の目的です。

今回は、「不妊治療」に挑むカップル、アルツハイマー病患者と介護家族に注目し、彼らが体験する喪失とグリーフについて考察しました。彼らの喪失やグリーフは、周囲の人々も、時として当人たちさえも、気づかないことが多く、隠された喪失、人知れず苦しむ喪失と言ったら良いでしょう。死別であれば通常公表し、葬儀もあり、当事者に対して周囲の思いやりや理解があります。そこがNDLと異なる点です。

他にも着目すべきNDLが様々あるので(例:慢性病患者・障害者・精神病患者、発達障害児とその家族など)、今後も引き続きこのテーマを探求していくつもりです。

私自身、ZOOM操作は未熟で無事に終了して安堵でしたが、経験を積んでスキルアップしていきたいと思っています!今回、GCCの認定カウンセラーを中心に多数の参加者が集まって下さり、バーチャルで皆さんとお会いできただけでも、この時期に、感動の一言につきます。そして一人ひとりがコロナ禍で過ごした9ヶ月、ロス(失ったもの)とゲイン(得たもの)について語り、分かち合いました。

あるグリーフケアの団体に関わっているS氏が『コロナのせいで、カウンセリングや分かち合いの会が中止となり、支援を必要としている人たちのことが気がかりです』と言ったことが印象に残りました。 GCCではオンライン・カウンセリングを実施していますが、誰もがパソコンや携帯でZOOMを駆使できるわけではないのですね。機会のロスに違いないでしょう。


by yoshikos11 | 2020-12-06 20:59
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