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甦り

 那須高原でウィークエンドをのんびり過ごしました。山の麓は、12月というのに、まだ紅葉が美しく、青空に映えて目を和ませてくれました。

 時には、日常の雑多なことを忘れて自然に親しむことが必要ですね。このところ、あれやこれやに追われて、ホッとする間のなかった自分が、一息入れることで甦って行くのが分りました。休まないと、疲れていることさえ気がつかなくなるから怖いです。

 カナダから、クリスマス・グリーティングが早くもちらりほらり送られて来ました。ただのカードでなくて、一年間の近況を伝えるレターなどもあります。

 その一つ、神学の教授Garyと奥様のSusanから。いつもThanks Givingや、クリスマスのディナーによんでくれたり、私も夏、一家がバケーションで留守をした時には、cat sittingとhouse sittingを引き受けたり、彼等とは、とても親しくしていました。

 昨年のクリスマス・レターには、13歳のお嬢さん、Hannah の奇跡的な生還のストーリーを伝えて来ました。彼女は、昨年の秋に交通事故で車にはねられ、脳挫傷になり、生死を彷徨うと言う大変な経験をしたのです。Gary とSusanは、どんなに心配したことでしょうか。レターには、その時の二人の悲痛な気持が綿々と書かれ、私も心底同情しました。

 しかし、神様はHannahを見放さず、皆の必死の祈りを聞き入れて、彼女は一命をとりとめたのでした。ただ、リハビリも大変で、日常生活や、学校への復帰にはかなり時間もかかるだろうし、予断は許されないと言うことでした。

 この一年、時々、Hannah のことを思い出しては、どうしているかと気にしていました。

 そして、再び今年もクリスマス・シーズンがやってきました。Hannahは奇跡的な回復をとげ、学校にも復帰。一時は記憶喪失かと心配したのに、今ではその心配も解消し、何と今学期は全科目の平均点が82.5点、と事故前の学業レベルを取り戻したとありました。

 「神様は、祈る人たちを尊重してくださる」「神様には、不可能なことがない」という聖句が、GaryとSusanの口から伝えられると、本当に信じられる気がします。

 私は、愛する人を亡くして悲しむ方々に寄り添うのが仕事です。時には、かける言葉も失うほど大変な経験をした方々がいて、ただ一緒に苦しむだけのことがあります。
そんな日々に、Hannah生還のニュースは、本当に心が暖まりました。

 甦りはあるのですね。

 

 

 

 
by yoshikos11 | 2007-12-06 01:00
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