夕べ、GCC秋季養成講座、基礎編13回を終えました。毎回、伝えたい情報が沢山あって、その間、参加者との質疑応答、経験談の分かち合いも交えたいしで、いつも授業は時間オーバーでした。
参加者が、熱心について来て下さったことに感謝しています。そして、皆さんが真摯に学びながら、常に自己や自己の喪失体験と向合っていたことが思い起こされ、講師として大変教えがいがあったと思っています。
中国の孔子の教えに「学んで、そして思う。また、楽しからずや」というのがありますが、学問するとは、知識を得ることによって、それを自分の経験と照らして思ってみるー観想するーそれが楽しいのだと言うのですね。
死生学の私の恩師、モーガン先生は元々哲学の教授ですが、やがて死生学を専門に教えられるようになりました。ある時私は、どうしてモーガン先生が哲学から死生学に移行されたのか、直接ご本人に質問したことがあります。
そのとき先生は、「若い学生に哲学を教えることよりも、人生経験を積んだ大人に死生学を教えることの方が、より楽しいから」と言われました。そして、「私のは、同じ哲学でも、Philosophy of Lifeです」とおっしゃったこともありました。
私には、モーガン先生の気持が、今頃になってやっと分るようになりました。本当に、大人の生徒さんから、色々人生経験を聞かせていただくことは、先生冥利につきると思うこのごろです。その意味でも、皆さんに感謝しています。