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オバマ氏アメリカ大統領に!

 30分くらい前に(日本時間午後1時)、大統領候補オバマ氏当選確実の報道が入りました。朝から、NHK BSをつけて、アメリカABC特番の「生中継」から、目が離せなくなりました。特に、政治に関心が強いとは言えない私には珍しいことです

 早速、オバマ支持のBob Neimeyer とCarol Wogrin (いずれもビリブーメンとの専門家で臨床心理学者)へ「おめでとう」のメールを送りました。

 ここまで書いて、オバマ氏の勝利演説の中継が始まったので、TVの前に座り込み、聞き入ることに。(明日の授業の準備もちょっと横において)彼の本拠地シカゴの公園には7万人の人たちが集まり、新大統領の登場を今か今かと待ち構えています。TVは、群衆の顔をアップで映して行きます。「喜び」に溢れた顔、顔、顔。涙する人も。

 オバマ氏が家族を引き連れて舞台に登場した瞬間、会場はクライマックスに。テレビを越えて、群衆の猛烈な熱気と興奮が伝わって来るようでした。

 オバマ氏は演説の冒頭で、「なんでも可能なアメリカ」と言う伝説が、信じられなくなっていた人、懐疑的になっていた人がいたとしたら、今日、この瞬間、不信と懐疑心は吹っ飛んだと思うと訴えました。「わあー」と言う大歓声、聴衆は食い入るように聞き入り、陶酔感に浸っているようでした。
 「アメリカン・ドリーム」復活の瞬間です。

 初めての黒人大統領の誕生。差別の長い歴史を払拭する最も重要な出来事に違いありません。その辛酸を経験した黒人と、そうでない白人が一緒になって涙し喜んでいる様子は、遠い国に住む私たちにも感動を呼びます。

 今にして、アメリカ人の国に対する絶望感がそれだけ大きかったのだと思えるのです。「bad war」「bad economy」「bad reputation overseas(国際的不評)」これだけ悪条件が揃えば、心ある人なら絶望しない方がおかしいし、変化を希求して当選です。

 「本当の希望とは、絶望から救いを求める行為である」と言った哲学者がいます。言い換えれば、絶望を経験した人だからこそ、本当の「希望」を抱くということでしょう。また、本当の希望は、具体的な「要望」とは違い、希望を持つことにより、生きる力を与えられることでしょう。希望が持てる持てないでは180度気持が違います。

 オバマ氏の演説に聞き入る人たちは、誰も、明日から急に生活が良くなるなんて思っているわけではないでしょうし、また、新大統領もそんな約束はしていません。「心を一つにして、より良い方向に歩もう」と訴えているのです。

 アメリカ人でもない、ましてや特別にオバマ・ファンでもない私までが、今回の彼の勝利と、それには湧くアメリカに共感するのは、久々に普遍的な価値を訴求する政治的リーダーを見た思いがしたからでしょうか?そして、我が国にそう言うリーダーがいないことにも起因しているかもしれません。
 大変、時間がなくなりそう。仕事にお戻ります!

 

 

 

 

 

 
by yoshikos11 | 2008-11-05 16:51
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