再びフロレンス・ウォルド

 「フロレンス・ウォルド、アメリカ終末期ケアのパイオニア、91歳で逝く」14日付New York Times紙の見出しに。わあ、やっぱりスゴい人だったのだ。

 1974年にホーム・ケア・ホスピスのプログラムを構築、その6年後に独立型第一号、コネチカット・ホスピスを設立。当時を振り返り、ウォルドは「それまで、不治の病を抱えた患者は、病院で地獄の思いをしていた」と語っている。

 ウォルドがホスピス理念をアメリカに導入して以来、一般病棟も含めて、末期を迎える患者とその家族に対する看護教育が、これまでとがらっと変化したと言われる。患者が「機能不全を抱えたボディ」から、「心も兼ね備えたボディ」へと認識が変わった。
 
 ウォルドは、1996年、エール大学より、「アメリカ・ホスピス運動の生みの母」と言う事で名誉学位を受賞したが、本人曰く「これは間違った記述です。当時、私以外にもホスピス理念に感銘を受けて、その実現に情熱を傾けた人たちが、たくさん、たくさん、いたのですから」

 自己の名誉や名声のためではなく、ひたすら他者のために、苦しむ人のために、人類の福利の為に、生涯を捧げた人ならではの、さわやかな言葉である。

 ウォルドの人柄に個人的に触れた人たちが、異口同音に「私の心の奥深くまで理解してくれて、親身になって思ってくれた人」とコメントしているのが印象的であった。
 

 
by yoshikos11 | 2008-11-16 01:41 | Comments(0)
<< 上智のグラウンド KY (場の空気が読めない?) >>