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子供に死をどう教えるか

 夕べの基礎編の講座は、「子供と死」についてでした。このテーマは膨大であり一回(2時間半)の講義ではとてもカバーしきれませんが、それでも、大切なメッセージは伝えられたのではと思っています。

 中でも、「真実を隠さないこと」「子供から、グリーフする機会を奪ってはならないこと」「子供に正直であるべきこと」などは、とても重要なポイントです。

 なぜなら、真実を伝えないことで、子供は勝手な想像をして、かえって不安になるー「子供はグリーフしない」と言うのは大人の勝手な思い込みー大人にも分らないことがあると伝えるべき(特に死についてなど!)ー大人として考えさせられることがあるからです。

 また、教えるタイミング(特に家庭で)が大切です。そのことを
"teachable moment"(今こそ、死について教えるにふさわしいタイミング)と言って、金魚が死んだ、ペットが死んだ、おじいちゃんが亡くなった、など、親たちはそうしたタイミングを上手に利用すべきと言われています。

 さて、子供にとって大切な人の死は、出来るだけ「直ぐ」に伝えるべきと言います。なぜなら、そうしないと、ある時偶然に、子供にとって「ふさわしくない」時や場所で、「ふさわしくない」人から知ることのショックなど、弊害が大きいからです。

 「子供に死を教える」ことは、まさに、大人が死についてどう思っているのか、どう言う態度なのかを試される、身の引き締まる瞬間でもあるわけです。子供は侮れない、大人が想像する以上に、色々理解していると思った方が良いのでしょう。
 
 
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by yoshikos11 | 2008-12-12 12:02
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